主流の白人フェミニストが提唱する「シスターフッド」に対し、ブラックフェミニズムの立場から「BLM時代のフェミニズム」を訴える書籍『フッド・フェミニズム ないことにされている、有色人種のフェミニズム』がDU BOOKSより7月16日に発売される。
『タイム』誌の「2020年読むべき本100」やBBCの「2020年ベスト・ブック100」に選出されるなど、世界的に大きな注目を集めている本書。人種、フェミニズム、シカゴで発生する暴力、科学技術、ポップカルチャー、ソーシャルメディアを専門とするライター、講演家である著者のミッキ・ケンダルが、従来のフェミニズムは未だ中・上流階級の白人女性のためのものに留まっているとして、黒人コミュニティの女性が受ける暴力の現状や内面化されてきた家父長制と白人至上主義、さらに社会的プラットフォームやインフラをいかに変革すべきかについて鋭い論を展開する内容となっている。
また、日本語版にはジャーナリストの治部れんげによる解説も寄せられている。
「ミッキ・ケンダルはフェミニストたち――特に白人フェミニスト―― に書状を突きつけた。ムーブメントの担い手である我々が記憶にとどめるべき人種差別の歴史と、インターセクショナルな視点及び 人種差別反対主義に焦点を当て、前進する必要性を訴えている」 ――ダイアナ・アンダーソン、『Problematic』著者
Info
フッド・フェミニズム ないことにされている、有色人種のフェミニズム(仮)
ミッキ・ケンダル[著]
川村まゆみ[訳]
治部れんげ[日本語版解説]
予価(本体2,800円+税)
ISBN978-4-86647-150-1 四六・並製・320頁(予定)
発行元:DU BOOKS
発売元:株式会社ディスクユニオン