唯一無二の個性を持つNai Palmを中心にしたバンドHiatus KaiyoteがFlying Lotusが主宰するレーベルBrainfeederと電撃契約し、6/25(金)に最新作『Mood Valiant』をリリースすると発表した。
発表と同時に新曲"Get Sun"を解禁。2019年の終わりにリオ・デ・ジャネイロへ行った際に制作されたという本楽曲には、ブラジルの伝説的プロデューサー/アレンジャーArthur Verocai(アルトゥール・ヴェロカイ)をゲストに迎えている。ホーンとストリングが加えられ、生まれ変わった楽曲を聴いたメンバーは、誰もが解き放たれた感覚を味わったという。
6年間にわたるアルバムの制作の旅路が始まったのはツアーの最中だった。『Choose Your Weapon』(2015年) のセットに加える新たな素材の制作に取り組んだのをきっかけに、2018年の秋頃には、トラックの大部分が出来上がり、残りはNai Palmのボーカルを待つだけだった。しかしNai Palmに乳がんが発覚。同じ病で母親を亡くしているNaiは、すぐさまオーストラリアへ戻ると病院へ直行し、乳腺切除手術を受けた。彼女の回復を待って、バンドは曲作りを再開した。彼女の書いたリリックは、病に侵される以前に書いたものでさえ、まるで自分に訪れる運命を予知していたのではないかと思わせる内容だったという。
自分の人生が奪われようとしていると感じたら、自分が何者なのか考えるようになる。たぶん乳癌の恐怖を味わってからだと思う。私が持っているものが偽物ではないことを人生に証明しなくてはならないと決断した。私のたったひとつの願いは、生きて、自分が体験した時間と美を捧げること。 (Nai Palm)
皮肉にも、『Mood Valiant』の完成と同時に、パンデミックが始まってしまった。予期せず時間を得たバンドは、その期間を利用して、さらにアルバムに微調整を加えたという。
アルバムのタイトルはこの旅路のすべてを要約している。誰もが大きな試練を乗り越えてきた。これを作り上げるために、ぼくらは泥の中を突っ走ってきたような気がする。そしてこの勇敢 (variant) で誇らかな感覚が、嵐の中から穏やかな海に流れ出した。太陽が輝き、陸地が見える。ついにやったんだ!サウンドの響きと感情の奥行きに誇りを感じるよ。この辛い毎日に、人々にちょっとした安らぎを届けることができたらと思う。(Paul Bender)
6年ぶりの新作は国内盤CDには、ボーナストラックが追加収録され、歌詞対訳と解説が封入される。また数量限定で、Tシャツセットの発売も決定した。
Info
label: Brainfeeder
artist: Hiatus Kaiyote
title: Mood Valiant
release: 2021/06/25
商品ページ
Beatink: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11757
Tower Records: https://tower.jp/item/5173641/
amazon: https://amzn.to/3qNq0Pr
Tracklist:
01. Flight Of The Tiger Lily
02. Sip Into Something Soft
03. Chivalry Is Not Dead
04. And We Go Gentle
05. Get Sun (feat. Arthur Verocai)
06. All The Words We Don't Say
07. Hush Rattle
08. Rose Water
09. Red Room
10. Sparkle Tape Break Up
11. Stone Or Lavender
12. Blood And Marrow
+ 13. Stone And Lavender (Duet Version) [Bonus Track]