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XXXTentacionの短く壮絶な生涯を描く評伝『ぜんぶ間違ってやれ──XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド』が刊行 | 著者は『くたばれインターネット』のジャレット・コベック

2015年にリリースした"Look At Me!"で注目を集めて、一躍人気ラッパーのポジションに躍り出るも、恋人への監禁・暴行や強盗などで逮捕・収監され、2018年に地元フロリダで銃撃され、わずか20歳でこの世を去ったXXXTentacion。

SNS時代のラップシーンの申し子であり同時に悪魔的な存在として生涯を終えた彼の評伝『ぜんぶ間違ってやれ──XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド』が11/25(水)に日本でも発売される。

小説『くたばれインターネット』が話題になったジャレット・コベックが、ネット社会や音楽シーンの意味と人種問題、現代への痛烈な批判を彼の生涯を通して書いている。

男は天才であり、稀代の悪党だった
10代なかばでサウンドクラウドに上げた曲が
そしてビルボードで1位になるときには獄中だった
ポップスターになる条件がすべて揃ったところで
過去がものすごい速さで彼を元いた場所へと引きずり戻した
20歳になる前に彼は社会的制裁を受け
そして20歳になると彼は首に銃弾を撃ち込まれて死んだ
しかし彼の死後、彼の曲はヒットした
サブスクではクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を抜くほどに

『くたばれインターネット』の著者が描く
異色のXXXテンタシオンの評伝
夭折したラッパーの生涯を通して問う
ネット社会や音楽シーンの意味と人種問題、
あるいは、
現代への痛烈な批判とテンタシオンへの思い

つまりこういうことだ。

人の為し遂げることに報いなど存在しはしない。

地位、権力、名声、金。

すべてクソだ。

だから僕はこうアドヴァイスする。

ゲームに疑いようもなく裏があり、

しかも、目に見えない社会的圧力が

こちらの行動まで規定してくるような場面では、

できることは一つしかない。

ぜんぶ間違ってやれ。

──本書より

Info

タイトル:ぜんぶ間違ってやれ──XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド
著者:ジャレット・コベック
訳者:浅倉卓弥
解説:二木信
判型:四六判
頁数:224頁
発売日:2020/11/25
定価:本体2,300円+税
ISBN:978-4-909483-77-5

目次

一章 今再びこのアメリカを驚愕せしめん
二章 本当っぽい方がいい
三章 息絶え絶えになお叫びつつ
四章 汝(なれ)は吸血鬼(ヴァンパイア)なるか?
嬰児(みどりご)の我は死と歩む
五章 保護観察
六章 ♯予期せぬ結抹 【※「抹」に傍点】
七章 魔女とのまXぐXわXい
八章 歩哨(センティネル)の丘──ウィルバー・ウェイトリーと限りない空虚(ヨグ=ソトース)とともに
九章 ベイビー・イッツ・ユー
十章 ジュネーヴァ
十一章 我痛みを知るより先に朽ち果つるを望む
十二章 死走

訳者あとがき
解説(二木信)

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