アメリカ大統領選が目前に迫る現在、ヒップホップアーティストとトランプ現大統領との接近が次々と報じられ衝撃を与えている。先日はIce Cubeがトランプ陣営と面会していたほか、50 CentやLil Pumpといったラッパーがトランプ支持を表明していることも話題を呼んだ。そんな中、Lil Wayneがトランプ大統領と面会を行ったことが報じられている。
XXLによるとLil Wayneは今週木曜日、自身のTwitterにてトランプ大統領との2ショット写真を投稿。刑事司法改革と、トランプ大統領の選挙運動にて掲げられた「プラチナプラン」について会談を行ったことを明かし、「彼は俺たちが今日言わなきゃいけないことに耳を傾けてくれたし、それを成し遂げることが出来ると断言してくれた」とトランプを評価している。「プラチナプラン」とはトランプ大統領が掲げる公約の一つであり、その内容は黒人コミュニティに5000億ドル(約52兆円)規模の支援を投じるというもの。雇用の創出や医療制度の改善、教育の機会の提供、黒人ビジネスの資本へのアクセスを提供することを目的としており、またアメリカの奴隷解放記念日である6月19日を国民の祝日にするとしている。
Lil Wayneを始めとするトランプ支持のラッパーたちは皆一様にバイデン次期大統領候補が提示した税制度を批判しており、彼が公約として掲げる高所得者への増税を問題視した結果、トランプを支持するに至っているようだ。
Lil Wayneは警察によるジョージ・フロイド氏の殺害を契機に再燃、本格化したBlack Lives Matter運動が開始された2016年に「俺には関係の無いことだから、何も繋がりを感じない」との発言を行ったこともあり、今回彼がトランプ支持を表明したことで先述の発言も含め、多くの批判を浴びることとなっている。
ラッパーの中にもLil Wayneを非難する者は存在しており、例えばLil Jonはニュースを受けて以下のような投稿を行った。
またJ.I.Dも現在は投稿を削除しているものの「マジかよWayne、本気か?」とツイートしていたほか、「ヒーローは最終的に死んでしまう」とのツイートも行っている。
今後もトランプ大統領への支持を表明するラッパーは現れるのだろうか。選挙に向け、これらの動きも注視していきたいところだ。