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Oneohtrix Point Neverが集大成的な新作『Magic Oneohtrix Point Never』をリリース

現代を代表する音楽プロデューサーの一人となったOneohtrix Point Neverが、キャリア集大成となる新作『Magic Oneohtrix Point Never』を10月にリリースすると発表した。

OPNことDaniel Lopatinは2020年は『グッド・タイム』でコラボしたジョシュ&ベニー・サフディ監督の新作『アンカット・ダイヤモンド (原題:Uncut Gems)』の音楽を手がけ、本名名義でより洗練された形でサウンドトラックをリリース。また同作にも出演しているThe Weekndの新作『After Hours』やMoses Sumneyの2枚組大作『Græ』 の12曲で作曲およびプロデュースを担当するなど振り幅の広い活動を見せてきた。

こうした状況下でリリースされる『Magic Oneohtrix Point Never』はセルフタイトルアルバムだが、「Magic」と付けられているのは元々アーティスト名を、ボストンのソフトロックのラジオ局である「Magic 106.7」を聞き間違えて言葉遊びでつけられたことに由来している。

本作の出発点は、リサイクルショップで大量に購入したニューエイジのカセットテープを使ってコラージュ的なものを作っていたLopatinが、OPNの名前の起源について考えたことにあったという。それはもともと、ラジオ局の名前が内蔵されたものであったのだと。そこから着想を得て、『Magic Oneohtrix Point Never』はひとつのラジオ局を聴く体験を模したものに仕上がった。朝に始まり夜通し続いて終わるラジオの放送区分を思わせる構成で、朝の挨拶で始まり、中盤はポップ音楽の断片が挿入され、終わりにかけてよりディープな展開へと至る。だがそこにはOPNらしくエラーや異物感がふんだんに含まれており、たとえばアメリカの古いFMのジングルやDJの決め台詞のサンプルがニューエイジの自己啓発の文句とぶつかり、ダークなユーモア感覚を生む。これまでのOPNの音楽的要素を自在に行き来しながら、架空のラジオ局というコンセプトのもとそれらは奇妙に統合されている。

強烈なインパクトを持つアートワークを手がけたのは、ノイズシーンでの関わりから古くからの友人だったというロバート・ビーティ。国内盤CDにはボーナストラック"Ambien1"が追加収録され、解説書が封入される。また数量限定でTシャツ付セットの発売も決定。アナログ盤は、通常のブラックヴァイナルに加え、限定フォーマットとしてクリアイエローヴァイナルと、BIG LOVE限定のクリアヴァイナル、さらにBeatink.com限定のクリアオレンジヴァイナル、そしてレア化必至のカセットテープも発売される。

同時に"Cross Talk I"、"Auto & Allo"、"Long Road Home"の3曲を一挙解禁するシングルパッケージ『Drive Time Suite』も発表となった。

Info

label: BEAT RECORDS / WARP RECORDS
artist: Oneohtrix Point Never
title: Magic Oneohtrix Point Never

release date: 2020/10/30 FRI ON SALE

国内盤CD
国内盤特典:ボーナストラック追加収録 / 解説書封入
BRC-659 ¥2,200+税
国内盤CD+Tシャツ
BRC-659T ¥6,000+税

輸入盤CD WARPCD318
限定輸入盤2LP+DL WARPLP318Y (クリア・イエロー・ヴァイナル)
通常輸入盤2LP+DL WARPLP318 (ブラック・ヴァイナル)
BEATINK限定 輸入盤2LP+DL WARPLP318O (クリア・オレンジ・ヴァイナル)
BEAINK限定 カセットテープ WARPMC318

BEATINK.COM (CD/CD+T-Shirts/LP):
http://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11445
BEATINK.COM (限定LP/カセット):
http://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11446

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