先週金曜日に新曲“Burn the Hoods”をリリースしたSki Mask The Slump God。そんな彼が、同曲のタイトルを当初別のものにする予定であったと明かしている。
Geniusによると、Ski Mask The Slump GodはComplexによるインタビューの中で“Burn The Hoods”を当初“Fuck Donald Trump”と名付ける予定であったと明かした。彼は「遊び心があって楽しい曲でありながら、自分の意見や気持ちをみんなに見せたかった。白人至上主義者や、そういうものが好きじゃないって事実に触れてる。ドナルド・トランプも支持していない」と楽曲のメッセージについて語っている。
しかし予定と異なり現在のタイトルに落ち着いた理由としては、「ドナルド・トランプのPRと彼の部下は、あいつの名前がついているものは何でも取り下げさせようとするのが得意だと聞いた。(中略)だから、KKKのフードを燃やすっていう声明を出すために“Burn The Hoods”に変えたんだよ。変な風に聞こえるだろうとは思っていたけど、みんなが見てくれたら、その言葉の意味を理解してくれると思ったんだ」と、トランプ側から楽曲に対して何らかの手が及ぶことを避けるためだったとしている。
楽曲はフックの「Say fuck, my president Donald Trump」というフレーズが印象的なものとなっているほか、Cole Bennettが手掛けたビデオクリップの中では南軍旗を燃やし、またKKKの白装束に身を包んだ敵をSki Mask The Slump Godたちが格闘技で血祭りに上げる様が描かれている。痛快な内容と楽曲のトーンがマッチした、優れたMVだ。
Ski Mask The Slump GodはMVについて「このビデオを観た人が新鮮な空気を吸ったように感じて、“ああ、俺もこれに賛成だし、彼はデカいプラットフォームの上でこれを言ってるな”と感じてもらえたら嬉しい。ファニーでバウンシーな、踊れるようなものになってるよ」と語っている。
タイトルを変更せざるを得なかったものの、変わらず強いメッセージが込められることとなった“Burn The Hood”。このエピソードを知った上でもう一度聴いてみれば、楽曲の意味をより強く感じることが出来るかもしれない。