OutKastのメンバーとして現在に至るまでヒップホップに多大な影響を与え続けているAndré 3000。そんな彼が、インタビューの中で「Black Lives Matter」をサポートするためのグッズを制作したこと、また現在アメリカを始めとする全世界で起こっている抗議活動について語っている。
先日公開されたBlackbird Spyplaneのインタビューに応えたAndré 3000は、自身の新たなマーチャンダイズとして半人種差別のメッセージが記されたTシャツを公開。売り上げは全てMovement for Black Lives Matterに寄付される。
Andréが語るところによると今回のマーチャンダイズのデザインは2014年にマイケル・ブラウンさんとエリック・ガードナーさんが警察によって殺害された事件を受けて制作した物を元としており、以前はジャンプスーツという形としてOutKastのツアーグッズとして発売された。彼のInstagramには「breathe.」との言葉がプリントされたロングTシャツがアップされており、キャプションには「世界中でとても重大なことが起きていて、その全てが俺たち全員に関係する。どんな気持ちになる?」と、「Black Lives Matter」ムーブメントを他人事だと思わず一人一人が考えることが必要だとするメッセージが綴られている。
またインタビューの中で、Andréは「60年代にはデモ行進に効果があったけど、時が経つにつれて力を失っていったように感じる。(中略)正直にいうと、俺はデモに希望を失っていたんだ。今ままでね。今はそれが再び効果を持っているのが見えるし、“わあ”と思ったよ。要するに、それが効果を持つには人々が外に出なきゃいけなかったんだ。今はコロナがみんなを家に閉じ込めて、反応をする以外に出来ることがなくなっていて、外に出たくなっていた。それは良いことでもあるし、悪いことでもあったはずだ。もし今みんなが仕事をしていたら、抗議に参加する人はここまで多くならなかったと思う。でもそうじゃなかったから、みんな怒ることが出来たんだ」と、抗議活動が以前と比較してここまで大きな盛り上がりを見せた理由についての私見を述べている。彼自身抗議活動にデモとはまた違った形でのサポートを行なっており、抗議が拡大することに希望を感じていることが分かる。
André 3000のチャリティグッズは明日までの間こちらから購入することが可能だ。