先日は待望のニューアルバム『After Hours』をリリースしたThe Weeknd。そんな彼が、自身のでビューミックステープ『House of Balloons』を発表した際のことを振り返っている。
Geniusによると、Varietyによるインタビューに応えたThe Weekndは「『House of Balloons』はポップミュージックのサウンドを文字通り変えたんだ。Usherの“Climax”を聴いて”なんだよ、これWeekndの曲じゃん“って思った。それは嬉しいことだったし、俺は正しいことをしているんだと思ってたけど、同時に腹も立ったね。でも歳を取るにつれてそれは良いことだと気づいたんだよ」と語っている。自身のサウンドが大きな影響力を持つことに手応えもありつつ、似たようなテイストの楽曲が増えることへのフラストレーションも感じていた当時の心境が窺える。ちなみにVarietyはこの一件についてUsherに取材を試みたようだが拒否されてしまったようだ。
The Weekndのマネージャーを務めるWassim “Sal” Slaibyは「みんなは彼が上がっていくところを見ていたが、Abel(The Weeknd)や俺たちの小さなチームが知名度を上げるまでの何年もの間苦労してきたことを知らないんだ」と語り、「Abelは今誰もが乗っているR&Bの新しい波を作ったんだよ」と彼の功績を評価している。
その後いわゆる「オルタナティブR&B」として多くのフォロワーを生み出し、ヒップホップやR&Bだけでなくポップミュージック全体に大きな影響を与えたThe Weeknd。その後彼は大ヒットしたアルバム『Starboy』に見られるようにポップな音楽性を追求しているが、当時衝撃的だった彼のスタイルが様々なアーティストに影響を与える様子を彼の視点から振り返ることが出来るのは興味深い。
The Weekndのインタビュー全文はこちらから読むことが出来る。