早くも年末到来ということで、恒例のFNMNLの年末企画がスタート。今年は2010年代も終わりということで、この10年間の中でもっとも印象的だったことをFNMNLと関係の深い方々に訊いていきます!題して『The Most Memorable Thing from the 2010's』。印象的な音楽作品や個人的な思い出まで、どんな出来事がチョイスされていくのかお楽しみに!
今回は、不可思議正統派シンガーソングライターとして活動する傍ら、フレンズのメインボーカルを務めるおかもとえみ。
The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by おかもとえみ
岡山 QUIET VILLAGE CURRY SHOPのダルカレー
コメント
衝撃だった。
一口食べた瞬間、身体がすっと洗われていくような感覚で、爽快だった。
メニューによるとベンガル地方のカレーを基に、小麦やラード、化学調味料は一切使っていないらしい。サラサラとしていて、スパイスが効いている。トマトの酸味と後から口に広がる生姜の風味が、こりゃもう、口へ運ぶ手を止めてくれない。
間も無くすると私は草原の中に立っていた。
異国の女性が屈託のない笑顔でこっちをみてる。ふくよかで、笑顔の奥にある芯の強そうな目が、より彫りの深さを際立たせる。おそらく50代くらい。カサっとした手で握手して、「今日はたくさんカレー作っておいたのよ!たっぷり食べなさい」
初めましてなのにまるで家族のように受け入れてくれる暖かさに包み込まれた。それから日が暮れるまで談笑して、、
ここは岡山か!そう思った時には目の前のカレーはもうなかった(食べ終えていた)。
食べてる間にみたことのない景色が浮かんだ経験は初めて。『中華一番!』や『焼きたて!!ジャぱん』で主人公が食べた料理が美味しすぎて別世界にトリップしてしまう気持ちが初めて理解できた。こういうことか。
興奮冷めやらぬまま、デザートにはシナモンアイスを。これまた凄まじく美味しい。思い出すだけでいてもたってもいられなくなるくらい美味しい。今すぐ食べたい。
1時間も満たない滞在時間ですっかり虜になってしまった。翌日も出発前に食べに行った。
食の価値観変えさせてくれた一皿。何もない日ができたらまた、ふらっと岡山に行ってしまうだろうな。
2020年代はどのように過ごしたい?
歳を重ねていく変化を愛していきたいです。
Info
おかもとえみ ワンマンライブ
1st full album ”gappy” tour おかもとえみ on stage
2020/2/21(金)@大阪 梅田シャングリラ
2020/2/24(月・休)@東京 東京キネマ倶楽部
MV「待つ人」
https://youtu.be/s0p-Cl4z1Wk
MV「僕らtruth」
https://youtu.be/_Am-hg-SUKo
おかもとえみ
1990年(平成2年)生まれ、東京都板橋区出身、身長153cm。不可思議正統派シンガーソングライター。ゾンビ好きの元ギャル。ソロシンガーとして活動する傍ら、フレンズのメインボーカルを務める。日本大学芸術学部卒業。10代の頃から音楽活動を始め、THEラブ人間のベーシスト、ボタン工場のボーカルを務める。2014年からソロ活動を本格的にはじめ、自主制作EPを発売後、翌年2015年にミニアルバム「ストライク!」をリリース。その後デジタルシングル「POOL」をリリース。ソロ活動と並行し、神泉系バンド、フレンズを結成し活動が盛んになる。また、ボーカリストとして、作家としても、さかいゆう、Sexy Zone、M!LK、吉田凜音から、FRONTIER BACKYARD、illmore、PARKGOLF、TSUBAME等、ポップスからヒップホップ~クラブ系のアーティストの作品に参加し、ジャンルを超え活動の場を広げている。2019年10月に待望のソロ1stアルバムを発売。