最近では、JeremihとDavidoを迎えたシングル“Choosy”のリリースや、新鋭ギャングスタラッパーCasanovaの楽曲“So Brooklyn”への参加など、未だ第一線での活躍を続けるニューヨークのベテランラッパーFabolous。そんな彼がN.O.R.E.とDJ EFNによるポッドキャスト『Drink Champs』に登場。自身のメジャーレーベルでのキャリア初期を振り返っている。
Fabolousによると、彼が2001年にリリースしたファーストアルバム『Ghetto Fabolous』にLil Wayneとのコラボ楽曲が収録される予定だったとのこと。その当時のCash Moneyについて彼は「あの時のあいつらはマジでヤバかった」と振り返り、続けて「あいつらはスタジオに来たんだ。俺が思うにSteve Stoute(当時のFabolousのマネージャー)は彼らに10万ドル(約1100万円)を予算外から渡してた。彼らはめちゃめちゃアツかった。この話は1999年のCash Moneyだ。1999年から2000年にかけてのな」と語り、フィーチャリングのためにLil Wayneに約1100万円渡していたことを明かした。どうやら当時のCash Moneyは相当荒ぶっていたとみられる。
しかし、Fabolous側が渡したのは大金だけではない。その時、Lil Wayneは金に加え、超高級シャンパンであるクリスタルを4本も要求してきたという。それについてFabolousは、「4つのボトルがそこに用意された。俺達はスタジオにいたから、てっきりシャンパンを飲んで、ヴァイブスを高めて一緒に曲を作っていくのかと思ってた」と、初めは両者の仲を深めるためのシャンパンだと思っていたとそうなのだが、彼は続けて「Wayneが来て、15分で彼のバースをレコーディングして、奴ら(Cash Money)は帰っていったよ。4本のボトルとともにね。俺にとってそれは初めての経験だった。俺は“こんなはずじゃない”って感じだった」と語り、実際はその場でシャンパンを飲むことはなく、Wayneはあっという間に帰っていったと語っている。
そして、結局その時レコーディングされた楽曲はアルバムに収録されることもなく、お蔵入りになってしまっている。なんとも当時のFabolous側からすると切ないが、同時にCash Moneyらしさも感じさせる話であった。
その他にもFabolousはJay-Zや、Kid Cudiについて語っている。インタビュー全編は下の動画から。