昨年リリースされたEminemの最新アルバム『Kamikaze』。多くの若手ラッパーへのディスを盛り込んだ同作は大きな波紋を呼び、話題となった。そんな中、彼にディスされたラッパーの1人であるTyler,The CreatorがEminemのディスは気にしていないと語っている。
先述したように、『Kamikaze』にてEminemは様々な若手ラッパーをディスしているのだが、中でも物議を醸したのが10曲目に収録されている楽曲“Fall”でのTylerとEarl Sweatshirtに対するものだった。特にTylerに対しては‘fagg*t’という同性愛者の男性への差別用語を用い、過激なディスを行っていた。
その後、Eminemのもとには人権侵害だという批判が多く寄せられ、彼は謝罪するに至ったのだが今回
The Guardianのインタビューに登場したTylerがEminemからのディスについて語っている。
彼自身は受けたディスを全く気にしていないようで、「俺があの件(Eminemからのディス)について公の場で何か言っているのを聞いたか?なぜなら俺は何が意図なのか分かってたからな」と述べ、Eminemからの謝罪に対しては「人々が俺のために怒ってくれたから、彼(Eminem)は圧力を感じてしまったんだろうね」とEminemへの同情を見せた。
また、ファンに向けては「俺のために怒る必要はない」とメッセージを送り、続けて「俺たちがそれ(Eminemからのディス)を聞いたとき、俺たちはGrand Theft Autoをプレイしてたんだ。俺たちは(ディスのところまで)巻き戻して、‘Oh.'ってなって、そのままゲームをやってた」と再度、ディスを全く気にしていないことを強調した。
およそ1年越しにリアクションを行ったTylerだが、Eminemからすると一回りも後輩のラッパーに器の大きさを見せつけられる形となった。