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Frank Oceanが「デトロイトやシカゴのダンスミュージックシーンに興味がある」と語る

Supreme

アメリカのファッションメディアW Magazineから、Frank Oceanの最新インタビューが公開。そこで、現在制作中であるという新たなプロジェクトや最近の興味について語っている。

「最近見たり考えていることは何?」という質問に対し、Frank Oceanは「クラブにずっと興味があって、音楽や歌にはそれぞれ違った種類のナイトライフの繰り返しがあるよね。今はこれらのシーンと関わって行きたいと思ってるんだ。デトロイト、シカゴ、テクノ、ハウス、フレンチエレクトロ…」と回答。ここ最近は四つ打ちを中心としたダンスミュージックのシーンに接近することを考えているようだ。以前より彼は自身の制作にダンスミュージックシーンのアーティストを招くことをしていたが、彼が本格的にダンスミュージックを作った場合どのような作品が出来上がるのか非常に興味深い。

また、「今取り組んでいる新しいプロジェクトはある?」との質問には「僕の答えは、いつだって音楽や別のことに取り組んでいるよ、ってことだ。今は水中に潜ってプールを4周することに挑戦してる。自分の家でね。(中略)水中を4周するのは本当に難しいんだ。死ぬんじゃないかとさえ思うよ。それを毎日やっていて、自分の人格の中の非言語的な部分、自分を非生産的にするものに対して抵抗しようとしているんだ」と、何故か水泳に熱心に取り組んでいることを明かした。ただ単に泳いでいるだけのことに対する思考のアプローチがいかにもFrank Oceanらしい。

さらに、「新しい楽曲の中で探求しているテーマやアイデアは?」と尋ねられた彼は「とても長い間“脆弱性の中に強さがある”と信じてきたけど、今はもうそれを信じられない。“強さ”と“脆さ”は言葉として反対に聞こえる。だからその二つを組み合わせることが賢いように思えるけど、実際そうなのかどうか分からないんだ。それに気づいたとき、“なるほど、これは正直でいるか嘘つきでいるか選ぶってことなんだ”と思った。物語を語り始めたら、その後に語らないと決めることも出来る。これは僕自身の物語だから。アーティストに対する、脆く、そして真実を語ることへの期待は大きいよね?」と語った。非常に抽象的な言い回しだが、これまでFrank Oceanが周囲から持たれてきた「sad boy」的なイメージを一度脱却することを試みているとも考えられる。さらに先ほど語られたダンスミュージックへの傾倒も踏まえて考えると今後彼が行こうとしている方向性にある程度の予想も出来そうだが、常にリスナーの予想を上回ってゆく彼の次回作がどのようなものになるかは未知数だ。

W MagazineによるFrank Oceanインタビューの全編はこちらから読むことが出来る。

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