1996年に命を落としてから20年余りが経った現在も、世界中に多くのファンを持つ2Pac。今回、2Pacのある熱烈なファンが窮地に追い込まれてしまった。
アイオワ州社会福祉機関の長官であったJerry Foxhovenは2Pacの大ファンであり、部下たちに彼の楽曲やリリックを賞賛する文章をメールで頻繁に送信していた。しかし、そんな愛すべきヒップホップヘッズである彼が謎の辞任に追い込まれてしまったのだ。Geniusが報じるところによると、Foxhoven氏が日常的に2Pacの歌詞を送ってくることに不満を述べた従業員がいた。しかし彼はそれでもめげずにメールを送り続け、先月に2Pacについてのメールを4300人の部下たちに一斉送信。そして、その次の日に突如として仕事を辞めてしまったという。
現在66歳のFoxhoven氏は毎週「Tupac Friday」と称してオフィスで音楽を流しており、さらに65歳の誕生日を迎えたときには「Thug Life」の文字でデコレーションされた2Pacがテーマのクッキーを作って職場に持ち込むなど、とにかく2Pacが大好きだったらしい。
この件についてAP通信がアイオワ州社会福祉機関に取材を試みたところ、Foxhovenの2年間の任期の間で彼が送信した「2Pac」「Tupac」の文字が 含まれた350にも及ぶメールが公開された。彼は特に“Changes”のリリックにインスパイアされていたようで、2Pacが歌った通りに社会を変革することを従業員に呼びかけていたようだ。
辞任と2Pacメールに直接的な関係があるのかどうかは不明だが、図らずも謎の死を迎えた2Pacの人生と重なる形で仕事を辞めてしまったFoxhoven氏。ヒップホップ好きな人にとって彼が理想の上司であったことは間違いないだろう。