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「下品な言葉」を含むヒップホップの楽曲のラジオでの放送制限の提案がNY市議会で行われる

ヒップホップにおいてラジオはアーティストや楽曲を世に広める重要なメディアとなっている。しかし今回、ラジオでの楽曲の配信の自由に暗雲が立ち込めているようだ。

XXLが報じるところによると、ニューヨーク市議であるInez Barronが議会で「下品な言葉」を含むヒップホップの楽曲を午前6時から午後10時の間ラジオで放送しないようにする提案を発表したという。Barronは「猥褻な内容の番組を常に放送することは連邦法に違反しています」と、放送禁止用語等を含む楽曲の放送に制限がなされていなかったことの違法性を指摘している。

また、長年ラジオに携わってきたというラジオパーソナリティのBob Lawは子供達が聴いている可能性のある時間帯には暴力的かつ性的な歌詞を含む楽曲を放送しないことを呼びかけ、「このアイデアを採用するラジオ局は命に関わる内容を含む、殺人犯のラッパーの楽曲を何度も放送することを拒否します」としている。

アメリカ合衆国の憲法修正第一条では表現の自由が保証されているためラジオ、テレビ、インターネットなどのメディアのコンテンツを制限することには常に議論が伴う。ヒップホップというジャンルの特性上カースワードや攻撃的な内容は切っても切り離せないが、はたしてそれらが必ずしも有害なものかどうかにも議論の余地があると言えるだろう。

今回の提案がヒップホップラジオの番組内容にどう影響してくるかはまだ分からないが、今後の議論の展開を見守っていきたいところだ。

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