FNMNL (フェノメナル)

Mix for Weekenders Vol.3 feat. RLP、BFDM、Joachim Spieth

SoundCloudにアップロードされているDJミックスの中から、週末を楽しむのにぴったりな物を月2回紹介する連載企画『Mix for Weekenders』。

今回は初夏らしいダンスホールやバレアリックから寝苦しい夜を忘れられそうなミニマルテクノに至るまで、幅広いジャンルのミックス3つをご紹介する。

アジアやヨーロッパ、各国のアンダーグラウンドなシーンの雰囲気を是非体験してみて欲しい。

1. RLP - 『“COLLECTIVE MIX SERIES" #2/5』

SubmerseやTidal、RLP、RGL、Fujimoto Tetsuroが所属するアーティストコレクティブCosmopolyphonicから、10周年を記念したRLPによるミックスがアップされた。

今年で10周年を迎えるCosmopolyphonicは、周年を記念したミックスシリーズ『Collective Mix Series』をスタート。メンバーのみでコレクティブされたミックスは、Fujimoto Tetsuroが第1弾を担当、第2弾はRLPが務めている。

約50分のミックスでは、80年代後半から90年代のフュージョン、バレアリック、R&Bを中心とした楽曲をセレクト。一貫してノスタルジックな雰囲気を保つ心地良い選曲だが、所々に挟むキャッチーでメロディアスなトラックがエモーショナルな気持ちにさせてくれる。

90年代のR&Bやバレアリックなサウンド、現行のヒップホップ、ダンスホールなど、年代問わずスムースな繋ぎで、思わず「最高」と声に出してしまうRLPのミックスを是非聴いてみてほしい。

2. BFDM - 『ZAHEF SHOW 10.06.19 ( VAZY JULIE )』

フランスはリヨンを拠点とする気鋭レーベルBFDM(Brothers From Different Mothers)。The Pilotwingsをはじめ、DJ Normal 4、Simo Cellなどレフトフィールド、ベース、ダンスホールのアーティストを擁する、アンダーグラウンドきっての気鋭レーベルだ。

今回SoundCloud上にアップされたミックスは、6月10日にNTSで放送されたVAZY JULIEによるゲストミックスだ。トライバルなベースミュージックやダンスホールを織り交ぜるスタイルを得意とする彼女は、今回も縦横無断なミックスを聴かせる。

序盤からテクノダンスホールでグルーヴを保つと思いきや、所々にエクスペリメンタルなトラックを炸裂させる。後半もブレイクビーツからトラップ、トライバルなベースミュージックと先が読めない予測不能なミックスを披露してくれる。

3. Joachim Spieth - 『vurt podcast 02』

韓国・ソウルで2014年より営業し、アンダーグラウンドなテクノやアンビエントなどを紹介し続けるヴェニューVurtのPodcast。今回はレーベルAffinも運営するドイツのアーティストJoachim Spiethのミックスを配信している。

前半は重苦しいベースとダークなテクスチャーのシンセ、そして心地よいクリック音とミニマルテクノの快楽を純粋に追求するような選曲。いずれの楽曲にも共通する奥行きの深いアンビエンスはVurtというヴェニューの雰囲気と共通するものだが、徐々にハードな展開を見せつつも一貫して暗黒な雰囲気を崩さないミックスは好きな人にはたまらないものだろう。

Vurtではドイツなど海外からゲストアーティストを招聘する『vurtnight』やレギュラーパーティ『夜叉』などのイベントが毎週開催されている。このミックスが気に入った方は、韓国に行った際に是非足を運んでみてはいかが?

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