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Tory Lanezが「MV撮影中に監督がモデルを肌の色で差別した」と告発するも嘘であるという疑惑をかけられる

様々な見た目や性質を持つ人々が生きているこの社会で、差別は絶対にあってはならないものである。人種間の問題だけでなく、同じアフリカ系の人々を肌の色の明るさで区別する「カラーリズム」が問題視されているが、それを巡ってTory Lanezを中心に思わぬトラブルが起きている。

Tory Lanezは先週、InstagramにMV撮影の模様を動画でアップロードした。撮影には二人の黒人女性のモデルが参加しており、一人目の女性がはけた後に二人目の女性が登場。するとTory Lanezは撮影を中断するよう指示し、何かを抗議した後一人目の女性が再び登場している。

キャプションには「これは俺たちエンターテイメントのコミュ二ティに今まさに起こっている問題で、やめるべきだ」「このディレクターたちが黒人女性の価値を貶めることは絶対に許さない」と綴られている。どうやら、MVの撮影監督が二人のモデルの肌の色を比べて、一人目の女性が二人目に比べ肌の色が暗かったことから交代させようとし、Tory Lanezはその行為に抗議したのだということが分かる。

Tory Lanezのこの行動には当初賞賛が寄せられたが、しかしその後「この一連の出来事自体が嘘だったのではないか」という疑惑の声が上がり始めた。

Complexによると、撮影監督に交代の指示を受けた当の本人であるモデルのShenが「私が出ることをTory Lanezがそんなに望んだならそのシーンはどこ?監督は私が知ってる中で最高の監督。フェイクニュースだよ」「Toryは私と明るい肌の彼女それぞれソロのシーンを頼んできたの」と、肌の色を理由とするモデルの交代を出演者自身が否定しているという。

これを機にTory Lanezには疑念が寄せられ、アルバムのプロモーションのための狂言であるという説が生まれた。彼自身はInstagramのストーリーで「一度しか言わないからな。今まで注目されていなかった重要なトピックに議論を起こしたかったんだ。インターネットには真実を軽くする面白い方法があるよな。もしあれが嘘だったとして、どうして俺は他人のMVでそれをやらなきゃいけないんだ?」と、MVがTory Lanez自身の楽曲ではなくNafe Smallzのものだったことを論拠に狂言説を否定している。

一連の騒動はともかくとして、エンターテイメントの世界にルッキズムやカラーリズムが蔓延していることは事実である。Tory Lanezをきっかけにカラーリズムについて改めて考える人が増えれば良いが、もしも狂言であったとしたら多様性のために声を上げる人々や差別の被害に遭ッタ人々にとって良い結果をもたらすとは言えないだろう。

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