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Roy Blairが「良いアルバムを作ってから消えて就職したい」と語る

昨年発表したアルバム『Cat Heaven』が高い評価を受けたシンガーソングライターのRoy Blair。BROCKHAMPTONとの交流でも注目を集める彼がPigeons & Planesのインタビューに応え、影響を受けたアーティストや今後のキャリアについて語っている。

音楽を始めた当初について尋ねられたRoy Blairは、「2009年か2010年のクリスマスにLogicを頼んで作曲を始めた。俺にとって一番よく知らないことだったよ。当時は初期のYouTubeがあったくらいで、やり方もよく分からなかった。でも2011年にOdd Futureのパフォーマンスを見て、それで全てが変わった。友達にLogicの使い方を聞いて、彼がピアノロールやドラムラックでビートを作る方法を教えてくれたんだ。その夏は家族で旅行に行ったんだけど、車の中で母親のパソコンを使って毎日ビートを作ってたよ」と、Odd Futureの影響でトラックメイキングを本格的に始めたことを明かしている。

Odd Futureの他にも彼は、父親の影響でColdplay、Bjork、Radiohead、Wilcoといったロックに夢中になったそう。他にも「最初に好きになったアーティストはKanyeだ。2005年で、『Late Registration』の辺りかな。母親が教えてくれたんだ。俺は『808s』のファンで、Kid Cudiが大好きだったんだよ。最初にダウンロードしたミックステープはCudiので、DatPiffにあったブートレグを全部ダウンロードした」「12歳のときにJ Dillaの“E=MC2”を兄弟に聴かせてもらって、ハイになったよ。その頃はギターが嫌いだったんだけど、King Kruleの『6 Feet Beneath The Moon』を聴いて全てが変わった」と語っており、様々なジャンルの音楽から影響を受け今の彼が形作られていることが分かる。

今後のキャリアについては「最初に音楽を始めたときは、今のようなアーティストになるなんて思ってもみなかった。ポップスターになって、アリーナでライブを出来るようになるかは分からない。多分出来ると思うけどね。でも、俺はただ良いアルバムを作って消えて行きたいんだ。就職したいと思ってるよ。ミュージシャンなんて不安定なものだからね。今は22歳だけど、いつか27歳のフリーターになる気がするんだ」と冗談めかして語っている。

ヒップホップとロックの両方に影響を受けた新世代のスタイルで人気を得ている彼は、これからどのような作品を作っていくのだろうか?今後も彼の動きから目が離せない。

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