先週デビューアルバム『Fever』をリリースしたヒューストン出身の新鋭ラッパーMegan Thee Stallion。彼女がインタビューで、メインストリームのヒップホップやシーンのジェンダーバランスについて語っている。
Faderのカバーストーリーに登場した彼女は、現在のヒップホップシーンを「とても好きだった物が今みたいな物に変わって、本当に頭が痛い。もう、みんなラップしてないの?」とかなり痛烈に批判。さらに「女性でいると、男性よりハードな批判にされる。もし私がLil Uzi VertやPlayboi Cartiみたいな小声の雑音を出してたら、みんな好きじゃなかったと思う。彼らがハードじゃないって言いたい訳じゃないけど」と、ヒップホップシーンにおいてフィメールラッパーが批判に晒されやすい状況についても指摘し、Lil uzi VertやPlayboi Cartiが得意とするラップのスタイルも切り捨てている。彼女自身も「ある日私がパーティにいると、男たちがフリースタイルをしていたの。私が近づいて“ラップ出来るよ”って言ったら、“お前には出来ない”って言われた。でも何小節かラップしてやったらみんな驚いて、それで学校中にラッパーとして名前が知れ渡ったんだよ」と、女性であるという理由で偏見を受けた経験を明かした。
Geniusによると彼女のフェイバリットはNotorious B.I.G.、UGK、Three 6 Mafiaと90年代から活動していたハードなラッパーたちで、『Fever』に収録された“Simon Says”ではJuicy Jとのコラボも行なっている。そのようなラッパーたちを好きになったきっかけは母親の部屋にあったDVDのコレクションを幼少期から見ていたことで、母親もかなりのヒップホップヘッズだったようだ。
サウスの系譜を受け継ぎ、ハードなラップスタイルで人気を獲得し始めているMegan Thee Stallion。彼女のインタビューの全文はこちらから読むことが出来る。