ニューアルバム『FLAMAGRA』をリリース間近のFlying Lotus。ビートメイカーなどに大きな影響を与えてきたFlying Lotusだが、意外な人物が彼の影響を受けていると語った。
RadioheadのThom YorkeがCrack Magazineのインタビューで語ったところによれば、2010年にRadioheadの前座としてライブを行ったFlying Lotusに感銘を受けた事を思い出し、その時に得た作曲プロセスを自身のソロアルバムにトレースした事を明かした。
「私達は彼(Flying Lotus)がライブセットの演奏の中で行うループに着目しました。彼が即興で演奏する事に興味を抱き、これこそがライブ演奏なのだと考えるようになりました。そこで突然、私達は新しい作曲の方法を思いついたんです。私はNigel Godrich(Radioheadのプロデューサー)に未完成で粗いトラックを送りました。Nigel Godrichはその中の断片を拾い上げ、それらを使って組み立てたものを送り返してきました。これが新しい作曲プロセスの始まりです。」とFlying Lotusが即興で演奏する姿に影響を受けて、新しい作曲プロセスを会得した事を話した。
2011年にリリースした『The King Of Limbs』ではこの作曲プロセスが存分に発揮されており、2012年のRolling Stoneによるインタビューでは「ターンテーブルとサンプラーの前に座って」制作が行われたとThom Yorkeは話している。柔軟に影響されたものを取り入れるThom YorkeとFlying Lotusはどちらも最新作のリリースを控えている。両者の作品はまたどんな変容を遂げているのだろうか。