昨年リリースしたデビューアルバム『Freudian』で高い評価を受け、グラミー賞にもノミネートされたシンガーのDaniel Caesarが、現在とある発言によって批判されている。
発端は、芸能事務所1AM Entertainmentを運営するYesJulzが黒人差別的な発言をTwitterにて連発していたことが発覚し、非難されたことに始まる。彼女は「黒人の女の子は私のことが好きじゃない」とツイートした他「N***aは嘘つき」と書かれたTシャツの画像を投稿しており、先日その件についての黒人ジャーナリストとの討論が公開されていた。
TMZによると、Daniel CaesarはYesJulzの一件について、Instagramライブにて「なんで俺たちはJulzに意地悪をしてるんだ?なんで白人に意地悪をする?」とコメント。動画を見る限り彼は酒に酔った状態のようだが、それでもこの発言が拡散され、批判されることとなってしまった。
Daniel Caesarの発言についてTMZがWaka Flocka Flameにインタビューをしている。彼は「白人はムスリムを殺していて、多くの黒人の子供が死んでる」と、黒人には白人に対し怒る権利があることを主張。続けて「黒人がそれを乗り越えたって?お前は黒人のコミュニティから距離を置いてるだろ。俺たちはお前みたいな奴を乗り越えていかなきゃいけないんだよ。お前はバカだ。髪も金髪にしてるし、黒人について語るべきじゃない」と無理解を痛烈に批判している。
若い世代にはポリティカリーコレクトネスに対し息苦しさを感じたり、差別に対する怒りの声に対して無関心な様子を見せる人も多い。しかし、黒人や女性、その他のマイノリティには長い差別やそれに対する抵抗の歴史があるため、それらを軽視することは決して許されることではない。Daniel Caesarの発言は軽い気持ちで行われてしまったものだろうが、批判を受けてのリアクションは今後あるのだろうか?