オートチューンを用いるアーティストの走りとして一世を風靡し、現在のシーンにも影響を与え続けているT-Pain。そんな彼のキャリアと功績を紹介する記事がGeniusから公開された。
T-Painはフロリダのタラハシー出身。周囲の人間が皆ラップを始めていることに気づきヒップホップグループNappy Headzを結成した彼は、他との差別化を測るために歌い始めオートチューンを自身の音楽に取り入れたという。彼が始めてオートチューンの存在を知ったのはJennifer Lopezの1999年の楽曲“If You Had My Love”を聴いたときで、その後2005年に自身のデビューシングル“I’m Sprung”をリリースした時点からオートチューンを使い続けている。しかし、彼のヒットはオートチューンのお陰のみならず、確かな歌唱力を同時に兼ね備えていることの証明として国家を見事に歌い上げている動画も紹介されている。
その後、00年代の終わりにオートチューンはRihannaやKeshaからBon Iverまで幅広いアーティストに広がり、言わずと知れたKanye Westの名盤『808s & Heartbreak』によってオートチューンのかかったラップがメインストリームのものになった。現在ヒットチャートを賑わせているDrake、Juice WRLD、Future、Travis Scottのようなアーティストも、オートチューンを広めたT-Painの存在無しには生まれ得なかったものであることが分かる。
現在では当たり前となったオートチューンのかかったボーカル、ラップ。そのパイオニアであるT-Painを今までよく知らなかったという人は、ぜひGeniusの記事を読んでみてはいかがだろうか。