昨日、データ分析会社のNielsenが2018年におけるアメリカのライブ音楽ビジネスの分析結果を公開した。
約3100人を対象に行われたこのアンケートによると、アメリカ人の52%が今年何らかの音楽イベントに参加したことが明らかになっている。
この結果について、今週開催されたBillboard Live Music Summitに出席したNielsen Musicの副社長Matthew Yazgeはこのように述べている。
「間違いなく成長している」と語ったMatthewは続けて、「アーティスト達はツアーに非常に依存している。特にフェスティバルは成長を続けており、観客動員数はまだピークには達していないと思われるので、今後も成長を続けていくだろう。」とライブ音楽ビジネスの未来は明るいと話した。
ちなみに今年、何かしらの音楽イベントに参加した米国人のうちの68%がコンサート、66%が屋外の無料音楽イベント、51%がバーやカフェで行われたライブ、44%が音楽フェス、そして43%がクラブでのDJイベントに参加しており、様々なジャンルの音楽イベントに人々が足を運んでいることがわかる。そして、これらの参加者の平均年齢はアメリカの平均年齢より若かったとのこと。
また、これらのライブ参加者は、一般的な人々が年に平均147ドル(約1万5000円)をライブのチケット代に費やす一方、1年で平均247ドル(約2万5000円)をチケットに費やしているそう。
この事についてMatthewは「彼らはチケットを買うことをためらわない。全ては経験のためだ」と語っている。
そして彼は「音楽は自分自身を表現し、仲間を見つける手段になっている。」と締めくくった。
以前にもLive Nationが行った調査でライブに行く人のうちの10人に1人がセックスよりもライブの方が良いと回答したことからも分かるように、人々にとってライブというものがライフスタイルの一部になってきていると言える。
今回の調査においても、73%の人が「音楽が無ければ何も出来ない」という意見に賛成しており、これからもライブの需要が高まっていくことは間違いないだろう。