今月半ばにカナダで娯楽用のマリファナが解禁されるなど、合法化の波が世界中に広がりつつある。アジアでは未だマリファナが合法の国は無いというのが現状だが、そんな中タイがアジアで初めて医療用のものに限り合法化に乗り出していることが報じられている。
AFPによると、タイ軍事政権の国家立法議会(NLA)では既に医療用大麻の使用を認める法案が提出されたという。タイ産の大麻は高い品質が愛好家たちから賞賛されており、大麻市場に参入することで数十億ドルの利益が見込まれているそうだ。タイ公衆衛生委員会の委員長であるJet Sirathraanonは「法案を議長に提出した」とアナウンスしており、「認められるのはあくまで医療用であって娯楽用ではない」と強調。また、「今回の法案はタイの人々にとって良いチャンスとなるだろう。タイには世界一の品質のマリファナがある」と、タイ産大麻の品質をアピールしている。法案は一ヶ月以内に立法手続きが進められるとのこと。
タイでは大麻が違法であるにも関わらずドラッグ輸送の重要な拠点となっており、中毒者の増加が長年に渡って問題視されていた。医療用大麻の合法化が実現すればタイはアジア初の大麻容認国となり、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの欧米諸国に続いたこととなる。
とうとうアジアでも大麻の解禁が実現しつつあるが、果たしてここ日本にも大麻が合法化する未来はやってくるのだろうか?