Chance The Rapperといえば、地元シカゴへの愛とそこに貢献するための活動を積極的に行うことで知られている。そんな彼が、今まで議論の対象となっていた現シカゴ市長のRahm Emanuelが辞意を表明したことについてコメントした。
Rahm Emanuelはオバマ元大統領の首席補佐官を務めた人物だが、シカゴの公立学校を複数閉鎖する政策や、17歳の黒人の少年Laquan McDonaldが警官によって射殺された事件への対応などがたびたび問題視されてきた。Chance The Rapperは今年リリースされた楽曲“I Might Need Security”において、「Rahm、あんたは終わりだ。辞任と、殺人者どもの有給休暇への捜査を期待してる」というリリックでEmanuelとMcDonald射殺事件を隠蔽した警察を痛烈に批判してきた。
Emanuelの辞職を受けて、Chance The Rapperは「シカゴの草の根組織と、Rahmの辞職を後押しした人たちにシャウトアウトを贈るよ。彼の辞職宣言はLaquan McDonaldを射殺したJason Van Dykeがもたらした物だ」とツイート。
Shoutout to all the grassroots orgs like @AssataDaughters @BYP_100 and many others that pushed for accountabily and resignation from Rahm. His announcement to not run however, is not Justice for Laquan McDonald, only convicting muderer Jason Van Dyke can bring that.
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年9月4日
続けて、「俺たちは新しい市長を必要としてるけど、誰でもいい訳じゃない。この国で最も隔離された都市の教育、雇用、医療に関する平等を気にかけている候補者と一緒にやっていくんだ」と、シカゴの新市長に期待している自身の考えを発表している。
Also we need a new mayor, but not just anybody. We gotta start to come together around a candidate that cares about equity in regards to education, job development and healthcare in one of the most segregated cities in the country
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年9月4日
これらのコメントからもChance The Rapperのシカゴに対する並々ならぬ思い入れとコンシャスネスがよく分かる。市長が変わることによってシカゴの状況は改善されていくのだろうか?