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Kanye Westが大友克洋の『Akira』から最も創造性に影響を受けたと明かす

大友克洋の漫画『Akira』といえば、日本を代表する漫画の1つであり、ドラゴンボールの作者鳥山明などの漫画家はもちろんのこと、世界的な映画監督であるスティーヴン・スピルバーグもファンを公言するなど、様々なアーティスト達に影響を与えてきた作品として知られている。
その影響力はヒップホップシーンにも及んでおり、ラッパーのLogicが自身のアルバム『The Incredible True Story』のアートワークで着ている赤いジャケットは『Akira』が元ネタだ。

ラッパーのKanye Westもその影響を受けたうちの1人だ。
昨日、彼は自身のTwitterでこのようにツイートした。


『Akira』の作者である大友克洋の写真が添えられているこのツイートでKanyeは
“これが『Akira』の作者大友克洋だ。この映画は俺の創造性に最も影響を与えた作品だ。”と語った。
添えられた写真では、大友がKanyeのブランドであるYeezyのスニーカーを持っており、両者の間に親交があることがうかがえる。事実Kanyeは先日のお忍びでの来日時にも大友と写真に収まる姿がSNSで見ることができる。

Kanyeは上記のツイートに続けて、さらにツイート。

“俺がやってきた全てのステージ、“Stronger”のみならず全てのMV、全てのプロダクト、そして俺が病院にいたときでさえも俺はこれはまるで『Akira』のようだと思っていた。”と自身のキャリア全てにおいて『Akira』が影響を与えていることを明かした。

その中でも、最も『Akira』の影響が顕著なのは、Kanye自身も言っているように“Stronger”のMVだろう。

MVの途中に登場する文字などを筆頭に随所に『Akira』の影響が感じられる。

Kanyeは締めくくりとして、「『Akira』は今までの歴史において、最も偉大なアニメであるというだけではない。『Akira』のテーマは現代社会の問題にも非常に直結しているんだ」とツイートしている。

確かに、近未来の荒廃した都市を描いた同作品には現代にも通ずる描写が多くある。
今年の7月で『Akira』は30周年を迎えたが、前述したようにいまだに様々なジャンルのアーティストに影響を与え続けている。
これからも多くのアーティストに良い影響をもたらしていくことだろう。

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