FNMNLの夏の恒例企画『ベストサマーチューン』。アーティストやブランドデザイナー、ショップオーナーなどの方々が、思い思いの2018年の夏の1曲をピックアップ。暑すぎる今年の夏のお供に選ばれるのは、一体どんな楽曲たち?
東京を中心に活動するフィール・グッドなバンドTAMTAMのメンバーによる今夏の1曲。
クロ(Vo/Tp/Syn)
Jenny Penkin - "Born last night"
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昨年から引き続き、テルアビブ発のソウルにお熱。Buttering TrioのレーベルRaw Tapesから出たJenny Penkinのソロ作を、7月の移動中によく聴きました。前に彼女をフィーチャリングした同レーベルのドラマーSol Monkがプロデュース&録音(Sol Monkもカッコイイ)。
歌詞はJenny Penkin本人で、夢うつつが入り交じる散文って感じが凄く好みでした。この曲は特にメロディが禁欲的な中、韻でグルーヴを生んでて最高にクール。なのにエモい。この淡々とぶち上がってゆく感じ、永遠の大好物です。
聞き馴染みある質感と癖のバランスがいかにもRaw Tapesっぽくて、繰り返し聴いても新鮮なEP。
ユースケ(Gt.)
Hollie cook - "Survive"
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「やっぱり夏はレゲエ/ダブだよね。ビーチとかで聴きたいね。」
「でも、今年の夏死ぬほど暑いよね。外でたくない...」
・・・無理せずクーラーの効いた涼しい部屋でチルしましょう。
現行UKレゲエ/ラヴァーズ最高峰のシンガーで、SEX PISTOLSのドラマーPaul Cookの愛娘としても知られるHollie Cookの最新作は、伝統的なレゲエ/ダブのサウンドフォーマットをベースにしつつ、蕩けるようなシンセ、インディーR&Bにも通じる過剰なボーカル音響処理や多重コーラスも相まって、モダン&クールな洗練された音像に仕上がっています。
メロウでトロピカル、且つ気怠く涼しげな世界観は、インドア派の人にも是非おすすめしたい現行レゲエとなっています。もちろん外で聴いても最高。
LORD ECHOや、昨夏のTRADITION - CAPTAIN GANJA AND THE SPACE PATROLのリイシュー辺りから、ディスコ・レゲエや、トロピカル&メロウ系レゲエといったキーワードで、レゲエ/ダブがバレアリックな文脈に接近し始めていることにも注目です。
ともみん.(Key)
Mika Singh & Sachin-Jigar - "Milegi Milegi" (From "Stree")
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なんとなくボリウッド映画の音楽を聴いていて出会った曲。この夏インドで公開予定の映画の曲らしい。
あまりにも暑くて何の情報も処理したくない僕の頭にいつの間にか染み込んで離れない。
きっと夏の間はずっと頭から離れないんだろうなぁ。
高橋アフィ(Dr.)
eon Lowman - "Open"
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暑すぎる夏にどう対抗するか考えましたが、暑さに抵抗することなく溶けていける曲が一番良いのでは!?
というわけで、アンビエント/ニューエイジ/バレアリックの素晴らしい音源をリイシューしているMusic From Memoryより、80sのシンセサイザー・サーフ・ミュージックの編集盤より一曲です。太いシンセのいなたさに、ゆったりブラジリアン風リズム!怪しげで適当なリバーブに蕩けましょう。外でアイスを食べながら、冷房ガンガンな喫茶店でコーヒーを飲みながら、海でも山でも流せば、一気にリゾート気分を味わえます。ちょこっとローファイな質感も、海辺の適当なスピーカーを思い出させて素敵。
またミックスですが、ホームセンター風フュージョンミックスのloco2kit『homecenterride13 : VR summer』は、今年一番聴く音源になりそうです。アーバンでスムースなミックスは、日常を自然にちょっと楽しくしてくれます(トレンディドラマ感出て、家事まで小粋に出来ます)
告知
2018/6/6にフルアルバム『Modernluv』
TAMTAM