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フランスの人気ラッパー同士が空港で乱闘を起こし逮捕

パリのオルリー国際空港で、フランス人のラッパーであるBoobaとKaarisが乱闘騒ぎを起こし逮捕された。二人は以前から犬猿の仲だとフランスのシーン内では広く知られていたという。

BBCの報道によると、この乱闘は水曜日にオルリー国際空港で起こり、BoobaとKaarisを含む11人が逮捕された。この騒ぎによる影響でターミナルの一部が一時的に閉鎖。複数のフライトが15~30分ほど遅延したそうだ。

二人が起こした喧嘩騒ぎを、空港にいた観光客が撮影しSNSに投稿。免税店と待合スペースでお互いを殴ったり蹴ったりなどの、取っ組み合いをしている様子が映像に収められている。

二人はフランスのラップシーンではかなりの大物。Boobaの昨年リリースしたアルバム『Trône』はプラチナディスク、同じく昨年リリースしたKaarisのアルバム『Dozo』はフランスのアルバムチャートで3位を記録している。

そんなBoovaとKaarisの長年の対立はフランスでは有名であるそうだ。2012年に二人はコラボ曲をリリースなどもしていたのだが、Boovaが別のラッパーRohffと抗争になった際に、KaarisがBoobaを支持しなかったことで二人の関係は険悪化したとのこと。

BoobaのライバルであったRohffは、2014年にBoovaのアパレルショップで働いていた店員を複数人で暴行して殺人未遂で逮捕されている。二人の抗争はファンの間では90年代のTupacとBiggie Smallsの事件と比較するほどの事件だという。

今回の空港で起こったBoobaとKaarisの乱闘について、Boobaの弁護士は「Boobaは襲撃され、自己防衛していただけだ」と主張。一方Kaarisの代理人は「Boobaの取り巻きが最初に喧嘩を引き起こし、SNSに投稿された映像もそれを証明している」と異議を唱えている。

BoobaはFacebookでファンに向けて、予定していた公演のキャンセルを伝える声明を投稿している。

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