ゲストが他のラッパーの歌詞の一部分だけを見て５段階で評価する『BET』の番組シリーズ『Rate the Bars』にEPMDの二人が登場。Lil SkiesやKodak Black、Lil Xanなど今勢いのある若手ラッパーの歌詞をベテラン二人が次々と採点した。
『Rate the Bars』シリーズは、ゲストのアーティストに、ラッパー名を伏せて歌詞だけを見せて5段階評価で点数をつけてもらう番組である。今回はEPMDのErick SermonとParrish Smithがゲスト。90年代に活躍したこの二人が、現代のニュウェーブなラッパーたちの歌詞を独特な観点から評価を下した。
意外であったのがLil Xanの”Betrayed”のバースに対する感想。
”How my enemy a friend of me?
Why y’all feed off of my energy? Like I ain’t dead yetHigher entity, foreign bitch that think she into me
Whip the foreign very viciously”
を読み上げると二人は「これはいいリリックだ」「4.5か満点をあげたい」とかなりの高評価。メタファーを使う隠喩表現にSermonは感心したようだ。
Lil Skiesの”Lust”
”Trappin' by the stu, villains pull up to the coupe
My car ain't got no roof, thought this shit was bulletproof
I can't feel my face, smokin' on Gorilla Glue
Zoomin' in the coupe, that's the shit I like to do”
もSmithは気に入ったようで4点を叩き出す。しかしLil Skiesの歌詞であると明かされても、Lil Skiesを知らずピンと来ていない様子。「聞いたことないね。4歳ぐらいなんじゃない？」と冗談を飛ばした。歌詞を読み上げた時はLil Wayneの歌詞だと思ったようだ。
中には手厳しい批評をしたものもあった。Kodak Blackの”Patty Cake”のバース
"‘Sippin’ on the Bel-Aire ’cause it make me feel like I’m on ecstasy
I love my baby, when I come home, I be rubbin’ on her feet”"
を読んだSermonは「これはわからないな」と気に入らなかった。「韻を踏んでいない。"ecstacy"と"feet"は俺からしたら韻ではない」と酷評。「2点だね。出てけ」と歌詞を投げ捨てた。
Parrish Smithは今の時代のラッパーについて「この世代は韻を踏まない言葉を用いて韻を踏む」と語っている。
他にも高評価だったのはOnyxのFredro Starrsの”Last Dayz”のバースやMobb DeepのHavocの”What You Talkin”など。タイトな韻を踏んで情景描写のしやすいリリックが二人は好きなようだ。
動画の途中では、お互いの歌詞を高評価するなど微笑ましいシーンも。
EPMDの登場する今回のBETの『Rate the Bars』はこちら
