Apple MusicとSpotify、世界の2大ストリーミングプラットフォームはここ数年熾烈な争いが繰り広げられてきたが、とうとう先行していたSpotifyに対しApple Musicがアメリカの会員数で上回ったとDigital Music Newsが報じている。
SpotifyとApple Musicの米会員数はともに2000万人を超えているが、Digital Music NewsによるとApple MusicはSpotifyを「現在わずかに上回って」おり、これからもこの差は広がっていく見込みだという。
ここでポイントとなるのは、Apple Musicには(試用期間を除いて)Spotifyのように無料で使えるコースが無いことである。全世界のApple Musicユーザー4500万人の中で三ヶ月のフリートライアルを利用しているのは500〜1000万人であり、これはSpotifyを無料で利用しているユーザーと比べて圧倒的に少ない数字である。
もちろんSpotifyにはプレイリスト機能の充実などApple Musicには無い利点も多くありどちらを使用するかは好みの部分も大きいが、これからどちらのサービスが優勢になっていくかに応じて作品のリリースのフォーマットやヒットの仕方も変わっていくため、目が離せない動きであると言える。
現在アメリカのApple MusicとSpotifyにおいては、Drakeの『Scorpion』がともに1日の再生回数記録を更新しておりトップを独走しているという。
AppleはこれからiTunes Storeでの音楽ダウンロードを廃止していくと報じられたことも話題となったが、これからのApple Musicはどのような変化を見せていくのだろうか?