2014年末と2015年初頭にリリースされた元The BeatlesのPaul McCartneyとKanye Westとのコラボ曲、 “Only One” “All Day” 、“FourFiveSeconds”の3曲を覚えているだろうか。結局アルバムなどには収録されずにシングルでリリースされるに留まったこれらの楽曲について、Paul McCartneyがDIY Magazineとのインタビューで振り返っている。
Paulのマネージャーを通じて連絡を取り合った両者、Kanye側が共作オファーを出すとPaulは「いいね、素晴らしいよ」と回答したとのことだ。そこまでヒップホップファンではないというPaulだが、KanyeとJay-ZのWatch the Throneのツアーを観た際に、「これは都市の詩だ」と気づき非常に感銘を受けたという。
Paul自身はKanyeとのコラボがどのようになるのかは想像できなかったと述べているが、ギターを持ってスタジオに向かったという。「結局僕たちはとてもたくさん喋ったね、僕は少しだけ演奏してそれがRihannaとの"FourFiveSeconds"になったね」と明かすPaulは、Kanyeのような人たちが「自分と共作をすることに興味を持ってくれてラッキーだった」と述べている。
ただ実際制作をしていた際にPaulは、事が上手くいきすぎて「僕は曲を作ったことにも気づかなかったほどだった」とも明かしている。ビバリーヒルズのホテルに作られたスタジオには、エンジニアも用意されており、Paulはギターを持ってスタジオを歩いていたというが、その時にKanyeは妻のKim Kardashianの写真をずっとPCで見ていたという。
Paulは曲をいつ書くのかと考えたものの、後でKanyeがPaulの弾いたリフが"FourFiveSeconds"で使えると踏んでRihannaに急遽ボーカルを頼んだのではないかと推測している。このレコーディングについてPaulは頑張らなくてもできたと不思議なレコーディング体験だったと振り返った。