先日、FNMNLでも取り上げた、SpotifyがR. KellyやXXXTentacionらの楽曲を差別的として公式のプレイリストから排除するというニュースに新たな動きがあった。
BloombergによるとSpotify側は考え方を少し変え、XXXの楽曲に関しては公式のプレイリストに復活させる予定であるとのことで、ファンや他のアーティスト達、そして活動家から批判の声が相次いだらしく、Spotifyの上層部はXXXの楽曲をプレイリストに復活させることにしたようだ。
Spotifyと仕事をともに行っているメディアコンサルタントのVickie Naumanはこう述べている。「実際、何百万もの楽曲、歌詞、アーティストを取り締まるなんて不可能だ。あなたならどこにどうやって線を引く?私は証言台で話すのを支持するし、暴力的なアーティストを支援するつもりもない。だが、私にとって不明瞭なのはどうやって一貫して管理するか、そしてどうやって社会的、文化的であるという基準を設けるかということなんだ」と彼はSpotifyの方針に疑問を呈した。
このSpotifyの方針には賢明な判断だという賞賛の声もあったが、沢山の人々がこれは検閲であり差別だというふうに批判しているのも事実だ。それらの批判のなかにはXXXやR. Kellyのように犯罪の容疑に問われているアーティストは他にもいるのに、そのアーティスト達の楽曲は削除されないのかとSpotifyの方針に一貫性がないという主張もある。XXXのチームも、彼の楽曲をプレイリストから削除するとSpotifyが発表した際に、the New York Timesに犯罪の容疑に問われているアーティストのリストを送ったようで、その画像がTwitterに投稿されている。
a response from XXXTentacion’s team on Spotify's decision to remove him from playlists pic.twitter.com/ivtEDJ2yGS
— Joe Coscarelli (@joecoscarelli) 2018年5月10日
「Spotifyはこれらのアーティストの曲もプレイリストから削除するんだよね?という皮肉ともとれるメッセージも同時に投稿されており、Spotifyの今後の決断に注目が集まっている。