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河野未彩の好評だった個展『not colored yet』が京都に巡回開催

5/20(日)より京都・祇園に誕生した複合ビルY gionで、アーティストの河野未彩の個展『not colored yet』が巡回開催される。

今年1月に東京・西麻布のCALM & PUNK Galleryにて開催され、盛況により会期延長となった本展。

河野はアートディレクター、グラフィックデザイナー、映像監督として水曜日のカンパネラ、DE DE MOUSE、堂本剛をはじめとする数々のCDジャケットやMVなどを手がけてきた。

河野にとって初個展となる本展では、平面作品を軸に、プロダクト作品など一貫して自身が影響を受けたものを元に創造してきた作品群を展示する。新作を通して明かされる河野のコアを体感できる内容になっている。

《ステイトメント 》

AとB がいて、そこにCがくる。

AとBの距離が近づいたり離れたり、意外にもAとC、BとCの距離が近づいたり。 「その三角関係の緊張感が、ラブコメの基本構造です」

漫画家・楳図かずおにそう伝えた担当編集者の元には、少年と、少女と、機械(!)による三角関係『わたしは真悟』という、 ラブコメを超越した愛の物語が届いた。
この(!)こそが創造だ。

「作家とデザイナー、つくるという本質は変わらない」 アート、商業デザイン、こちらが引いたそんな境界線を河野未彩は跨ぐ。 掘って(瞑想)、掘って(洞窟)、掘った(ヒプノセラピー)先に出てくる潜在的な作家としての自分Aと、 時代の潮流の中でその商品の位置を可視化していくデザイナーとしての自分B。

AとBを俯瞰し、Cを招いて、イコライズして、アウトプットする 河野作品には、我々から透かし見える過程からは産まれない、C(!)の部分がある。

では Cとは何か? たとえば彼女ならそれを「宇宙」と言うかもしれない。 自分と、自分と、宇宙との三角関係! そんな先の読めない物語を追わずにいられようか。

『not colored yet』(=未彩)は、そんな河野作品を表現するとても的確な言葉だ。 きっとそこには、立ち会った人にとって新しい(!)がある(!)

待永倫 ( 編集者 )

会期中には音楽・食・アートに関した様々なイベントも開催予定で、詳細はオフィシャルサイトをチェック。

Info

[展覧会名]
河野未彩個展「not colored yet」京都巡回展

[ 会期 ]
2018.5.20(sun) - 6.4 (mon) 15:00-24:00
火曜休廊

[会場]
Y gion
605-0086 京都府京都市東山区弁財天町19
http://www.ygion.com/

[ 協賛 ]
セントラルプロフィックス

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