A$AP Fergがインタビューで、ヒップホップの現状について語った。ヒップホップは新たなポップ・ミュージックであると主張し、さらに自身はラッパーからは影響を受けないと明かした。
男性向けニュースサイト『GQ』のインタビューにA$AP Fergが登場。現代のポップ・ミュージックについて質問され、「ポップ・ミュージックと言われると、ヒップホップが思い浮かぶ」と彼は述べた。
昨年音楽チャートをヒップホップが埋め尽くしたことについて言及したA$AP Fergは、ヒップホップは様々な意味で「新しいポップス」であると発言。「Young Thugは新しいポップスターだと感じるよ。Lil Uzi Vertは間違いなく新たなポップスターだね。彼は間違いなく現代のBlink-182だ」とのこと。「でもそれをおかしいことだとは思わない。ヒップホップが進化した当然の成り行き。ヒップホップはモンスターとなったが、それで問題ない」と語る。
A$AP Fergはヒップホップの歴史を振り返りながら、ラップ・ミュージックがこれまでずっと変化を続けていたことを示した。「Kraftwerkから始まった。彼の作ったビートがなんなのか分からずも、何かを感じ俺達は踊った」と、ヒップホップの始まりについてから、「AerosmithとRUN D.M.Cでロックを取り込み、Kraftwerkでエレクトロを取り込み、ソウルはJames Brown、ファンクはGeorge Clintonで、G-FunkはDr.Dreが最初に作ったものだ。俺達は全てのジャンルを受け入れた。俺達が新しいポップスターで新しいロックスターになるのはなんも不思議じゃない」と様々な音楽ジャンルの要素を取り込んだヒップホップが新しいポップミュージックになるのは自然なことであると主張した。
さらにA$AP Fergはインタビュー内で、彼が今創作活動において何からインスパイアされているかを明かした。
「最近はたくさんR&Bを聞いている。ヒップホップにはインスパイアされないんだ。ラッパーの行動や服装が好きじゃない。自分を高めて良く見せようとする姿勢はリスペクトするけど、俺は他のラッパーの服装や、一緒にいても何もインスパイアされない。そういうのが嫌いなんだ。家族や友達と一緒にいるのが好きで、その人達はラッパーではなくアーティストだ」とヒップホップというジャンルをやりながらも他のラッパーから影響は受けないと述べた。
「ラッパーからは何も学べない。俺に何かを教えることができるラッパーはJAY-Zぐらいだ。J.ColeやKendrick Lamarはたくさんのラッパーといつもつるんでないだろう。それはラッパーと一緒にいても何も学ぶことがないからだよ」と、ラッパーがラッパー同士で集まっていることを感心していないようだ。
他にも次のプロジェクトや、人生を全力で生きることなどについて述べているA$AP Fergのインタビュー本文はこちら