グラミー賞にノミネートされたTyler, the Creatorのアルバム『Flower Boy』について、コメディアンのジェロッド・カーマイケルが聞き役となった1時間のインタビュームービーが公開。Tylerの別名義であるWolf Haleyが制作したこのムービーで、初めて同作についてTylerが語っている。
Tylerは収録曲の"Cherry Bomb"に関して「わざわざパーソナルな曲にする意図はなかったと語り、「ただ曲を作ろうとした」と明かした。さらに「すべての感情を書きとどめてみよう」と思い制作し始めたという。
2015年末から制作がスタートした同作においてTylerはポップな作品にするつもりで、Max MartinやPharrell、Justin Timberlakeの作品で学んだと話している。
さらに同作についてよく語られるTylerが精神的に落ち込んだ状態になったということについて、Tylerは否定し「人々は自己認識と鬱を勘違いしている」と言う。「『このアルバムは鬱々としている』と言われるけど、『違う、おれは鬱になったなんて一度も言ってない』と返す。おれは孤独だけど、おれのクソな人生の大半を楽しんでる」とTylerは孤独なアルバムであり鬱とは違うと語る。
Frank Oceanをフィーチャーした"Where This Flower Blooms"がアルバムを象徴する1曲だというTylerは、「おれはこのアルバムをディズニー映画のサントラのようにマジカルでパーフェクトなインディー映画のようにしたかったんだ。カバーアートのようにな。でも変わっていったんだ」と話す。
Tylerはさらに"911/Mr. Lonely"を25パターンレコーディングしたしたことなどを語っている。次作をポップアルバムにするという話もあるTylerだが、『Flower Boy』で達成できなかったことを次作で狙っていくのだろうか。