写真家・荒木経惟の映像作品『アラキネマ』より『青ノ時代』と『去年ノ夏』が写真集として刊行されることになった。
写真家としては世界的な名声を誇る荒木が80年代中期から約20年間、実験的な映像作品『アラキネマ』を制作し、ライブ上映してきたことはあまり知られていない。
本写真集では、ライブの臨場感や雰囲気をできるだけ忠実に再現するために、両作品が上映された際のオリジナルスライドに基づいて編集、制作。『青ノ時代』『去年ノ夏』はともに2005年に発表された作品で、前者は1980~90年代に雑誌『写真時代』に掲載された作品でまとめられている一方、後者は2005年前後に撮り下ろされた作品が使用されている。
ヌードとポートレートを軸にしながら、街路の風景や花の写真なども併せて構成された両作品は、オリジナルの写真に手を加えることで力強い効果を生み出している点で共通している。『青ノ時代』では薬品で脱色することで引き出された色褪せたブルーが、メランコリックな儚さを、また『去年ノ夏』は明るく透明感のある色を写真の上に塗っていくことで、まるで万華鏡が映し出す幻想的な世界が引き出されている。
Info
タイトル:BLUE PERIOD / LAST SUMMER : ARAKINEMA 青ノ時代/去年ノ夏:アラキネマ
作家:荒木経惟
出版社:SESSION PRESS、 DASHWOOD BOOKS
仕様:スリップケース(2種類:JAPAN EDITION / US EDITION)入りソフトカバー /
216ページ / 260 x 178.3 mm / カラー / 日本語、英語 / 2017年刊
発行部数: 1,750部
販売価格:12,000 円(税別)
12月中旬発売予定
JAPAN EDITION 詳細:
BLUE PERIOD / LAST SUMMER : ARAKINEMA 青ノ時代/去年ノ夏:アラキネマ by Nobuyoshi Araki [JAPAN EDITION]
US EDITION 詳細:
BLUE PERIOD / LAST SUMMER : ARAKINEMA / 青ノ時代/去年ノ夏:アラキネマ by Nobuyoshi Araki [US EDITION]
※内容やサイズ、価格など、スリップケースの絵柄以外はどちらも同じ仕様となります。