これまで様々な形でヒップホップに貢献し、史上最高のプロデューサーの一人としても名高いTimbaland。新たにRolling Stoneのインタビューでヒップホップにおける自身の立ち位置、そしてここ数年間、鬱病と薬物依存に苦しんでいたことを明かした。
ここ数年間活動ペースが落ちていた原因は、深刻な鬱病と鎮痛剤依存の闘病生活によるものだったと明かしたTimbaland。オキシコドンという鎮痛剤を使い始めたのは、10代の頃の銃弾による傷のせいで起こる神経過敏を治めるためであった。後にその鎮痛剤に本格的に依存するようになってしまった。この依存症は彼の輝かしい音楽活動で様々な影響を与えたという。薬を買うための金銭面でも苦労するようになり、私生活にも悪影響を及ぼすことになったそうだ。
「音楽は贈り物であると同時に呪いでもある」とTimbalandは語る。「一度調子が悪くなってしまうと、思考を弄んでくるようになる。錠剤がノイズを遮断してくれるんだ。1日中寝て過ごす」と音楽活動で悩まされていた時に錠剤に頼っていたと語った。「あまりにもクレイジーな発言ばかりをしていたから、JAY-Zに『インタビューをもう受けるな』と警告されたのを覚えている」と当時どれほど薬物依存によって苦しめられていたか振り返った。
Timbalandの彼女は、あまりにも彼が錠剤を摂取するため、寝ながらそのまま死んでしまうのではといつも心配していたという。「酷かった。あまりにも心配で一時期寝れない時もあった。寝ている彼の鼻に手を近づけてきちんと呼吸しているか確認していた」と彼女は言ったそうだ。
薬物依存を克服するきっかけとなったのは、3年前寝ている最中に一度死にかけた時だとTimbalandは語る。「(眠っている時に)光が見えたんだ。目を覚まして呼吸を取り戻した」と、一度死が見え、現状を変えないとどうなってしまうか気づいたことで、その日から徐々に鎮痛剤から離れることができたという。
Timbalandは現在は完全に薬物依存を克服できている。現在はジムに通い、体づくりに励んでいるそうだ。
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