オハイオ州のColumbus Convention Center Atriumに現在展示されている、インスタレーションが人気を集めている。
インタラクティブ・アーティストのMatthew Mohrによる「As We Are」と名付けられたこの作品は、撮影した体験者の顔を一瞬で巨大な3次元のセルフィーへと変えてくれるというものだ。
実際の展示の様子が下の動画で確認できる。
As We Are - Matthew Mohr 2017 from Matthew Mohr on Vimeo.
まず、体験者はセルフィーブースで自分の顔の写真を撮影する。ブースでは、あらゆる角度に計29個のカメラが設置されており、これらのシャッターが同時に押される。その後、ソフトウェアがこれらの画像から3Dのセルフィーを生成し、これをインスタレーションの外面に映しだす。ここには、顔をより本物に近づけるため、曲面の液晶スクリーンが使われているという。
「この像は、自分自身と肖像化された自身との関係性を明らかにするんだ。肖像の主役に、拡大を通して自らの存在について改めて考える機会を与える。面白さや驚きを与えることに加えて、SNSで起きていることや、ダイバーシティ、そしてパブリックアートの持つ力などについての議論を喚起することが作品には意図されているんだ。」作者のMohrはこのようにコメントしている。
SNSに溢れる、多くの人の視線を受けたいという"普通の人たち"が持つ願望に向き合った本作品、巨大に映し出された自らに対面した体験者たちはここから何を思うのだろう。