米ミシガン州のノーザン・ミシガン大学は、大麻について研究する新たな学位プログラムを導入した。『Medical Plant Chemistry(薬用植物化学)』と呼ばれるこの新たな専攻で、これから急成長するだろう大麻ビジネスについて学べるようだ。
報道によると、ノーザン・ミシガン大学は大麻について研究する、新たな学位プログラムを発表。過去には他大学で大麻に関連した政策やビジネスを学ぶ授業は存在したが、化学と経済の側面から大麻栽培について学ぶ4年制の専攻は初の試みである。
学生はこのプログラムで実習などを織り交ぜながら、化学、生物学、植物学、園芸学、経済学、そして財政学を学ぶとのこと。化学准教授のBrandon Canfieldによると、実際に大麻栽培は現時点でする予定はなく、他の植物で抽出や分析技術の実習を行うそうだ。大麻栽培については2018年のミシガン州の選挙の結果によって、再検討すると言及している。
国全体が大麻合法化へと動いており、これから急成長が予想される大麻産業で、この薬用植物化学専攻は生かされるようだ。Brandon Canfield教授は「大麻産業の協議に行くと、みんな研究所を必要としていると語っている。また、研究所を設立しようとしている大きな事業もあり、そこでは訓練された分析者が求められている。そのような分析で求められるスキルは学部レベルの教養である」と語る。
ノーザン・ミシガン大学この薬用植物化学専攻を今年の秋学期から導入。Brandon Canfield教授によると「この専攻は簡単ではない。厳しい生物学と化学のプログラムだ」とのことで、ただ大麻を吸うのが好きなだけの生徒は苦労するそうだ。
今学期からすでに12人の生徒がこの学位プログラムを専攻している。本専攻を選んだノーザン・ミシガン大学2年生のAlex Rothは「俺の専攻を聞いて『わお、クールだね。大麻育てて単位もらえるじゃん』と言う人が多い。でも決して簡単な専攻では無かった」とFox Newsに語った。
すでに、このプログラムを専攻している生徒をインターンとして、受け入れることに興味を持っている大麻栽培者や薬局が多いそうだ。Brandon Canfield教授は「本課程を卒業した生徒は、この大学のどの課程の生徒よりも早く職に就くだろう。それとも、生徒は大麻産業の中で新たな事業を立ち上げることもできる」と語っている。
大麻販売を合法とする州が増えてくにつれて、このような大学専攻が増えるかもしれない。これまでは大麻で退学になった生徒も多かったが、これからは大麻について勉強して卒業する生徒が出て来るのだ。