A$AP Mobといえば司令塔Yamsが存命だった時は、もちろん彼の死後も常にフレッシュな若手を探し当てている。例えばLil Uzi VertやPlayboi CartiもMobのフックアップが彼らの人気の上昇に貢献したといえるのは間違い無いだろう。
最近リリースされたばかりのコンピレーション『Cozy Tapes 2』にも、そうした新鋭しかもとびきり若い15歳のラッパーSmooky Margielaaが参加している。
Margielaaは、NYのブロンクス生まれで父親はアフリカ・マリの大物アーティストであるアブドゥライ・ジャバテだとXXLの特集記事に記述されている。
その父親にマイケル・ジャクソンを聴かされ育ったMargielaaは、アフリカのドラムであるジャンベを子供の時から演奏し、13歳の時にラップを始めた。まずは携帯にGarage Bandのアプリをダウンロードして、自分でトラックを作りラップをしていたという。
Smooky Margielaaという変わった名前については、Facebookの自身のアカウント名からとったとHot New Hip Hopのインタビューで話している。実名登録が普通という認識だったFacebookだったが、Margielaaの周りの友達は偽名を登録しており、従兄弟がS M O K Eという名前で始めたので、それにならい当時作っていた楽曲"Margielaa"という名前を後ろにつけたとのことだ。
では彼はどのようにA$AP Mobと関わりを持つようになったのだろうか。それはやはりRockyとの出会いが大きいという。ある日A$AP Twelvyyがライブをするイベントに出かけたMargielaaと友人だが、時計が深夜12時を回るとクラブから出され、外でたまっていたという。そこに大きな車が2台止まり、そこからRockyとPlayboi Cartiが降りてきたとインタビューで振り返っている。そこに話しかけにいったMargielaaはRockyに対し「クラブにまた入れるようにできない?」と頼んだが、断られたため、その場でMargielaaはRockyに自分の曲をパフォーマンスしたところ、Rockyが気に入り、そこから両者の関係はスタートした。そして『Cozy Tapes Vol. 2』の"Black Card"と"BYF"に参加することになった。
お気に入りのラッパーはMigos、Chief Keefで特に"Love Sosa"がお気に入りで、一緒に曲をやりたいのはMIgosと話すMargielaaは、現在注目のプロデューサーCash Money APとミックステープ『MMM [Margielaa Mad Man] 』を制作しているという。A$AP Mobも味方につけた15歳の新鋭は今後どのようなアーティストになっていくのだろうか?