自身のレーベル・ファッションブランドDim Makを運営し、DJとしても世界中を忙しく飛び回るSteve Aoki。
これまではEDM色が強かった彼だが、昨今のヒップホップブームを鑑み、新作『Kolony』では多くのラッパーをフィーチャーしたものとなっている。
そんなAokiがGeniusのインタビューに登場、ヒップホップとEDMの違いについてなどを語っている。
AokiはアルバムのハイライトとなっているアトランタのMigosとLil Yachtyをフィーチャーした"Night Call"について「特にアトランタのラップチューンを作ろうとしたわけではない」という。そうではなく「少なくともアメリカでは、アトランタがポピュラー音楽の温床だから」と、今のアメリカのポップ音楽の基盤にアトランタのラップミュージックがあると述べている。
さらにそうしたポピュラーミュージックの温床としてLAも付け加えたAokiは、続けて今作でヒップホップに寄ったサウンドを作った理由を明かす。「EDMは、基本的にグルーヴを出すのが優先されるので、ボーカルがあまり自由になれない。EDMはよりトラックやビートに重心が傾いている。それに対してヒップホップはよりプロセスが重要だ。基礎的なものができたら、あとはアーティストに自由がある」とEDMよりヒップホップの方がボーカル面に関して自由があると述べた。
また「"Night Call"では(EDM特有の)ドロップを取り除いた」と話す、Aokiは「実は最初はドロップがあったんだけど、MigosとYachtyの好きにやらせたかったから、ドロップを消したよ」と述べ、アトランタのラッパーたちを信頼して作ったと話している。