経営難に陥っていたSoundCloudが185億円の投資を確保し、運営は継続されると発表された。しかしSoundCloudが悩まされているのは資金面だけではない。2016年1月以降、SoundCloudへの全体アクセス数は25%減少。月々のユニークユーザーを1億人失ったとSimilar Webのデータが明らかにした。
様々な企業のウェブサイトのアクセスを分析しているSimilar Webのデータによると、2016年頭には月々約4億人がアクセスしていたのだが、現在は約3億人まで減少。
下記のグラフは2015年12月から2017年5月までのwebアクセスのデータ。オレンジのグラフがSoundCloud。右肩下がりなのがわかる。SpotifyとPandoraのアクセス数も並んでいるが、この2つはwebアクセスではなくPCとスマホアプリからのアクセスがメインなのであまり比較にならない。
ではスマホのアプリからでは、どうか。下記はAndroid系のスマートフォンからのアクセスのデータである。青がインストール率でオレンジが平均滞在時間(秒)。
以前SpotifyがSoundCloudを買収する話を進めていたが、交渉を見送ったと報じられた。SoundCloudの深刻なユーザー減少を見て判断したのかもしれない。
先日185億円の投資を確保し、事業継続が約束されたSoundCloud。CEOは元VimeoのCEOであるKerry Trainorに変わる予定であり、SoundCloudに見切りをつけて他のプラットフォームに移ってしまったユーザー達を取り戻せるのか期待が高まる。