いわゆるK-Popからヒップホップ、エレクトロニックミュージックまで、独自の発展を遂げている韓国の音楽シーン。
毎月生まれる多種多様な楽曲から、stttrとDJ DJ機器の2人の韓国音楽愛好家がピックアップする大好評連載の6月分が更新。
stttrの2017年6月オススメ曲
1. LOONA / JinSoul (이달의 소녀/진솔) - "Singing in the Rain"
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先月のこのコーナーでDJ DJ機器さんが紹介していた新人ガールズグループプロジェクト、LOONAの「今月の少女」JinSoulのソロ曲が出ました。ジャンルはフューチャーベースというやつでしょうか。生っぽいドラムがドコドコ鳴っていて疾走感があります。しかし決してアゲ過ぎることはなく、ビートが半分になるEDMでいうドロップの部分も抑えめ。全体的に美しい仕上がりで、フューチャーベースをしっかり女性アイドル曲として成立させているように思います。「青」や「水」など、ビデオの涼しげなイメージも効果的で文句のつけようがない出来栄え。ちなみに先月の”Kim Lip - Eclipse”のイメージカラー「赤」と対になっているようですが、何か仕掛けが隠されているのか…。
現時点でここまでの完成度がありながらグループとしてのデビューまではまだ折り返し地点というのが恐ろしいところ。あと5人のメンバーの発表を控えています。どんどん膨らむ私のこの期待感は一体どういう形で回収されるのでしょうか。幾度となくそれまでの「最高」を更新してきたK-Popのガールズグループですが、このグループは史上最高となる可能性を十分秘めています。
2. SAMUEL SEO X QIM ISLE - "Mango (dub version)
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ラッパーのQim IsleがSamuel Seoと組んでリリースしたミニアルバムから”Mango”のMVをどうぞ。トラックはCokejazz。最近SM STATIONに登場したりアルバムをリリースしたりとグイグイきてるViniciusしかり、若手の間でこういうアーバンなファンクが流行っているんでしょうか。Qim Isle本人は「Princeの誕生日に合わせてリリースした」とインスタグラムで言っていましたが。ちなみに”dub version”とありますが、他に”white version”と”Gold version”があります。ビデオのバージョンが違うだけで音は全部同じです。こんな特設サイトも用意されていますよ。
Qim Isleはハズレ曲が無いのが素晴らしいです。ラップが上手いだけでなく、ダサイ曲では絶対ラップしないという美意識を持っているのだと思います。アーティストとしては当たり前のことかもしれませんが、人気者になればなるほど実行するのは難しいのではないでしょうか。せっかくなのでお薦めの曲をリンクしておきます。
3. Jinbo - 『KRNB2』
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プロデューサー/シンガーのJinboが新旧のコリアンポップスをR&B解釈で再構築したアルバム”KRNB2”をリリースしました。7月頭現在、パート1として4曲が発売されています。
個人的に、韓国のポップミュージックはUS経由で新しいものを取り入れるのが得意な反面、過去を参照するようなプロダクションは少ないという印象がありました。そんな韓国にあって、2012年に公開された前作”KRNB”は、90年代のAORから少女時代までを様々なアレンジで再構築するという画期的なコンセプトでクオリティも高く、記念碑的な作品になったのではないかと思います。曲調だけでなく歌詞まで大幅に変えてしまうJinboのフットワークの軽さ、センスの良さに脱帽した人も多かったでしょう。
前作がフリーダウンロードならではのいい意味でラフな仕上がりだったのに対し、5年のキャリアを積んだJinboが豪華ゲストを迎えて送り出す今作は隙のないアレンジでR&Bの進化形を見せてくれます。Jinboらしいブギーっぽい質感も随所で楽しめて文句なしの出来栄え。是非原曲と比較して聴いてみてください。
stttr
プロフィール
DJ。新旧韓国音楽。
韓国や日本など東アジア各国のポップミュージックを比較研究しています。
DJ DJ機器の2017年6月オススメ曲
総評
1. NCT127 - "Cherry Bomb"
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NCT127ヒップホップ曲でカムバック。 EXOの後に続くような曲だ。
NCTは「Neo Culture Technology」の略で、「開放」と「拡張性」を主なポイントとして、メンバー交換が自由で、メンバーの制限がない、まったく新しいコンセプトのグループ。 NCT 127は、ソウルにホームを置くチームで、ほかにも、ワールドワイドに活躍するメンバー変動チームNCT U、10代が所属できるNCTショタ…いえNCT DREAMがあります。 NCT 127は日本人のYUTAも所属しています。
NCTは、Markの稼働率が高すぎて(現在NCT U、NCT Dream、NCT 127すべての所属)心配になってしまいますが、このラップの上手さは、他の人ができないので仕方がない。 "Cherry Bomb"で彼の2バース目のラップは非常に素晴らしかった。 SMTOWNで見ることができることを楽しみにしています。ビデオも非常にカッコいいですね!一目でTony Testaの振り付けであることを知ることができるのパフォーマンス。ソファに引かれて行くジョニーは何だったのだろうか。それは知ることができません。
2. Heize - "Don't know you"
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Heizeは柔らかいR&Bでカムバック。『UNPRETTY RAP STAR』出身のラッパーであるが、ラップではなく歌っています(そしてうまい)。K-POP R&Bは、このような良い曲が量産されており、飽和状態であるが、それからうらやましい状況なのかもしれません。
歌詞の 「이제 난 돈도 벌었는데 今や私はお金だって稼いでるのに」や"「효도만큼 절실한 꿈이었는데 親孝行と同じくらいまじめな夢だったのに」の部分に『UNPRETTY RAP STAR』で披露した"Don’t Make Money"の歌詞から続いているものを感じました。
そしてMVも素晴らしいですね。破壊系ビデオは最高です。女性に痛めつけられたい。趣味趣向が出すぎました。2曲目の"먹구름 (Feat. nafla)"はジャジーなR&B、シングルとしてリリースされていた"The Star"のrain ver.も入っています。ぜひどうぞ。自分はHeizeのライブを3回見ていますが、毎回かわいらしいファンサービスをしてくれてとてもよいです。
3. WJSN - "Miracle"
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WJSN(宇宙少女)がアルバム「HAPPY MOMENT」を発売。その中でも"Miracle"という曲。前々作"Secret"の後続曲のような立ち位置ですか?ボナ様...美しい...ルダ子…ノムチョア…というのは置いておいて、どこでどのように聴いてもハロプロ。ハロプロおじさんとしては反応がある曲でした。中学生の時モーニング娘。とデビューしたばかりの松浦亜弥を観に名古屋まで行ったことを覚えています。これらの個人的良かった時代のJ-POP的曲が多く発売されるようになってとても嬉しいです。
と良かった時代のJ-POPのような曲もいくつかの採用してみましょう。
PRODUCE 101 season2 - "Super Hot"
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様々な事務所に所属された101人の練習生が参加して、最終的に残った11人をデビューさせるサバイバル番組「PRODUCE101」シーズン2でSuper Hotという曲を。ジャニーズのような曲でいい感じです。すでに11人が選ばれ、Wanna Oneでデビューが決定していますが、そんな私クァンリンのような透明メガネを買ってしまいました。
TopSecret - "She"
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ここでは、少し前の曲ですが、一部が揺れたTopSecretのデビュー曲です。良い意味?で中毒を生み出している、ジャニーズにいるかのようなポップス。K-POPと呼ばれるカテゴリで見ると、かなり異質であるが、その頃のJ-POPのように聞けば非常に良く聴こえます。This Love... This Love...
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