今年のBET Awardsの人道主義者賞はChance The Rapperが受賞した。
BET Awardsとはその1年間で活躍した、アフリカ系アメリカ人または他のマイノリティーの人々に贈られるアメリカの文化賞である。そして今年の「Humanitarian Award(人道主義者賞)」をラッパーのChance The Rapperが受賞。Chanceの地元であるシカゴの公立学校を支援した功績を称えて人道主義者賞が授与された。
授与式ではオバマ元大統領の妻であるミシェル・オバマからもビデオメッセージが届き、「夫と一緒にその場に行けなくてごめんなさい。とても誇りに思っている」「私たちはChanceが小さなラッパーだった頃から見ていた。すばらしい音楽を作り出し、それによって浴びた大きな脚光を彼はシカゴに向けて照らしてくれている」とChanceの功績について賞賛した。
受賞式でのChanceのスピーチの全文和訳がこちら
ありがとう。とても重いよ(笑)(トロフィーを持って)
圧倒されてる。こんなにクレイジーだとは思わなかった。ステージに上ってから本心で喋ったらどうなるか知りたかったから、スピーチの台本は用意していないよ。
俺は今24歳。この年齢でこれほどの物を頂くのは…、少し…、めちゃくちゃいい気分だ![歓声]この賞を愛してる!君たちアフリカンアメリカン、全員愛してるよ!褒めてくれ!もっと褒めてくれ![歓声]
言いたかったことは、こんな賞を頂くのは少し早すぎる気もする。でも神様は間違ったことをしないだろうから、きっとこれは神様が俺にめちゃくちゃプレッシャーを与えて反応を見てるんだと思う。
世界の人達と、今見てる人達にこの世界をもっと良い場所にする方法を伝えようと思った。
政府には大麻を合法化して売買をできるようにする前に、大麻の売買で捕まって刑務所にいる人達を全員釈放するべきだと言いたい。シカゴ公立学校には破綻すると分かっていながら銀行のローンを組むのをやめろと言いたい。裁判官には悪いことをしたやつにはちゃんと有罪判決を出せと言いたい。
ただ俺の大親友のReeseが「世界を良くするためには、まず自分達を良くしなければならない」と言った。だから俺はもっといい父親になりたい。娘のKensliにとってもっといい父親になりたい。Dejon、Dekwan、Taja、あとは…(笑)誰か忘れてる?Jaden!そいつらにとってもっといい従兄弟になりたい。
シカゴの他の地域とももっと関わっていきたい。海外にも行って世界中の人を助けたい。さっきも言ったけど、24歳でこれほどの物を受賞するのはまだ相応しいと思えない。でも言ったように、神様は俺がなるべき人間になれるようにプレッシャーを与えているんだ。
俺は善人だが、これからさらに良い人になる。
Ms.Lee(BETの会長)ありがとう。BETありがとう。アフリカンアメリカンたちありがとう。お母さんありがとう。全員愛してるよ。