Twitterなどを見ていると、日々新しいアプリの開発情報が流れていくが、しっかりと定着して使用されるのはごく僅かだろう。
しかも目にするのは成功した物ばかりで、私たちは普段世の中から消えてしまったものに見向きもしない。そんな普段は忘れてしまっている、失敗した製品だけを展示する博物館がスウェーデンにある。
その名も 『Museum of Failures」(失敗博物館)はヘルシンボリにあり、43歳の心理学者Samuel Westがキュレーションした51の失敗した発明品ばかりを展示している。
Westはこの博物館をオープンした動機として、「私たちは80~90%の革新的なプロジェクトが、失敗に終わり日の目を見ないことを知っている。もし彼らの失敗から、何かできることがあるとすれば、それは失敗から学ぶことだ」と説明している。
上の動画には博物館に展示されている失敗品の例が挙げられている。例えば48時間限定でしか情報を書き込めないDVD『DivX』や透明のコーラとしてペプシがリリースした「Crystal Pepsi」なども紹介。
Westは「私たちの社会は失敗を過小評価している、私たちは成功にとらわれすぎている」と語る。博物館にはAppleのNewtonも展示されている。高額であるにもかかわらず、機能が良くないことで失敗したNewtonだが、これがiPhoneやiPadの原型になっているのだ。
失敗したプロダクトを眺めてみると、意外な新しいアイディアが生まれるかも。