NINTENDOは北米や欧州向けに任天堂より発売されたファミコンをベースとした家庭用ゲーム機 『NES CLASSIC EDITION』の生産を終了し、出荷を終了したと発表。
ファミコンの海外仕様版として1985年に発売された『NES CLASSIC EDITTION』はファミコンと共に当時もっとも成功したゲーム機であり、30年経った今でもなお愛され続けている家庭用ゲーム機である。2016年11月に復刻版の『NES CLASSIC EDITION』が登場。日本でも『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』というファミコンの復刻版が発売開始。手のひらの上に乗るサイズに小型化されて、スーパーマリオブラザーズシリーズやゼルダの伝説シリーズなど当時の超名作が30作品内蔵されている復刻版。コンパクトでなおかつアナログ感も完璧に再現されていると好評であり、海外版も国内版も大人気で発売当初から注文が殺到。海外では中古市場でも常に品薄で手に入れるのが難しい状態が続いた。
そんな『NES CLASSIC EDITION』が4/13に生産終了を発表。ただでさえ手に入れるのが難しかったゲーム機が今後さらに入手困難になり、ゲーム愛好家たちは嘆いている。終了の理由としては、「発売当初から長期的な販売を意図した商品ではなかった」とのこと。そしてそれから半日後の4/14に日本向けの『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』も生産終了を発表。米国で生産終了が発表されたことで、日本版の『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』を買おうと目をつけていたファンにとっては、さらに大打撃なニュースとなってしまった。
『NES CLASSIC EDITION』の生産終了がアメリカのNINTENDOから発表された影響で、米国ではEbayなどのネットオークションで高値で売買され始めている。60ドルで発売されていた本体は現在3倍以上の値段で落札されている。平均数百ドルで落札されいてる状態で、今年任天堂が出した新型のゲーム機『NINTENDO SWITCH』とほぼ同じ値段で出回っていることになる。今後さらに高騰する可能性もあり、まだ落札者はいないが約200万円で出品している強者もEbayにはいる。
『NES CLASSIC EDITON』と『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューター』を共に生産終了したことで任天堂はファミコンの歴史にここでひとまず幕を下ろすことに。ファミコンを終了させることでユーザーの目を新型の『NINTENDO SWITCH』に向けせさせてさらに販売台数を伸ばそうとした目的なのかもしれない。