1994年に(日本版は1997年にリットーミュージックより) 刊行された『Steely Dan: Reelin' in the Years』に全編に渡り、新取材&新情報を加え、全面的に新たに書き起こされたスティーリー・ダンの決定的バイオ本が9月にDU Booksから刊行される。
『リーリング・イン・ジ・イヤーズ(仮)』と名付けられた同書は、60代を迎えた現在のドナルド・フェイゲンと、ウォルター・ベッカーの姿もドキュメントされたスティーリー・ダンファンは必携の内容となっている。
著者のブライアン・スウィートはまえがきでこう書いている。
ここ数年のスティーリー・ダンはますます、レコーディングよりもツアーに力を入れるようになっている。
これは現在の音楽ビジネスが、危機的な状況にあることのなによりの証拠だろう――
なにしろおぞましいワン・ダイレクションの類が、わがもの顔でのし歩いているのだ。
それはまた、このふたり組に関する、非常に興味深い、そして非常に不安な事実を暴き出してもいる。
長期にわたる活動が、じょじょに終息に向かっているのはまちがいない。だがそれはおそらく彼ら自身の選択ではなく、
自分たちではどうようもない、肉体的、心理的要素のなせるわざなのだ。60歳の坂を越えた今、彼らはおそらくもう以前のようなワーカホリックではなくなっている。
それに 彼らは決して、この地球でいちばん魅力的な見てくれをした中年男ではない。
しかしウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンは今も、むちゃくちゃいい曲を書くことができる。
そう、それだけでも大したことではないか?
――ブライアン・スウィート(まえがきより)
9/23、24に開催される『Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN』で、ドナルド・フェイゲンが来日するのが決定したのを記念し、同書も9月に刊行予定だ。
Info
スティーリー・ダン ストーリー
リーリング・イン・ジ・イヤーズ(仮)
ISBN978-4-907583-98-9
A5/384ページ(予定)
予価:本体3,500円+税
発行元:DU BOOKS 発売元:株式会社ディスクユニオン