2015年にリリースされたFutureのミックステープ『56 Nights』といえば、そのコンセプチュアルな出来映えで、その後のFutureのきっかけとなった名作だ。
10曲を収録しているミックステープのうち、8曲を手がけたのがアトランタを代表するビートメーカークルー808 MafiaのボスSouthsideだ。
そのSouthsideがこの名作について、驚くべき事実を語っている。
SouthsideはSpotifyの新企画Traffic Jamsに出演した際に、『56 Nights』のビートは全て一晩で完成したものだと明かした。
Southsideの元にFutureから「ビートが欲しい」と電話がかかってきた際に、Southsideはちょうど9曲分のビートを作り終えたところだったという。そのビートをFutureに送ったところ、それが丸々使われて『56 Nights』になったというのだ。
こういったエピソードはアメリカのヒップホップシーンでは良くある話かもしれないが、一晩で作り上げたビートが68万ダウンロードされる名作になるのだから圧巻としかいえない。