公共交通機関内の痴漢は日本でも大きな問題だが、その啓発活動はポスターなどの張り出しのレベルに留まっているのが現状だ。メキシコも同じように痴漢やセクハラなどの犯罪が地下鉄内で多数発生している。先週あるYouTubeアカウントから、メキシコの痴漢やセクハラ問題を啓発する動画がアップされメキシコ国内外で話題になっている。
動画のタイトルは「Experimento Asiento (シートでの体験)」。メキシコの地下鉄の車両内に突然現れた「男性専用」の座席に対するリアクションが映し出されている。
もちろんそれは普通の座席ではなく、全裸の男性が座席の中に埋まっているようなプラスチックのオブジェが付いている奇妙な座席。もちろん座り心地は最悪。間違って座ってしまった人が驚いて、飛び上がったり、服を乗せて座ろうとするも諦めたりする者も。
さらに、座席の下には以下のような啓発のための文章が。
この席は座り心地が悪いだろうけど、女性が毎日経験する性的暴力とは比較できない。
このプロジェクトは男性に痴漢を啓発するために製作されたようだが、Mitsumasa Kiidoという投稿者以外にわかっていることはない。しかしながら、はっきりしていることは、老若男女、誰しもが性的暴力や痴漢などの被害に会うべきではなく、もし発見したらハラスメントと闘うために一歩を踏み出さないといけないということだ。