サンプリングのネタとしてのレコードに掛ける資金と時間と場所を制限した状況でトラックメーカーは、楽曲制作することができるのだろうか?そして、どのような楽曲を制作できるのだろうか?これは人類が直面している問いである。
国内外のトラックメーカーたちは極限状態でのトラックメイクに挑戦してきた。海外だとSecondhand Sureshotsや日本では1000YEN BEATS VINYL ATTACKなどといった動画が公開されている。
その先人たちのチャレンジに触発された若きtofubeatsは2011年の夏、関西在住の音楽仲間であるokadadaやフーミンを誘ってセカンドハンドショップのチェーン店HARD-OFFへ繰り出した。
その2011年夏に公開された動画『HARD-OFF BEATS』は予算1000円でHARD-OFFで購入したレコードのみをサンプリングの素材としてオリジナルの楽曲を制作する企画。
シリーズの中ではtofubeatsの若かりしころの姿や、okadadaの変わらないユーモア、フーミンと呼ばれる友人の存在を確認することもできる。
それから6年が経った2017年春、ついに沈黙の時を破り伝説の企画HARD-OFF BEATSがパワーアップして帰ってくることがアナウンスされた。
動画で明らかにされた出演陣は、okadada、GUNHEAD、PARKGOLF、tofubeatsといった今をときめくプロデューサーたち。彼らが旅に出て、レコードを買い、音楽を制作するようだ。近日tofubeatsのYouTubeチャンネルから公開されるとのこと。チャンネル登録し、座して編集作業を待とう。
HARD-OFF BEATS(2011)はこちらから。