Instagramでコミュニティガイドラインに抵触したとして、写真を削除された経験はあるだろうか?インスタグラマーの2人がその経験のある人に呼びかけ、削除された写真を収集し、フォトブックにした。
Arvida ByströmとMolly Sodaの2人はInstagramから削除された写真のみを取り上げたフォトブック『Pics or It Didn't Happen: Images Banned From Instagram』を出版。Instagramから削除された100枚以上の写真をフィーチャーしている。
Left to right: @arvidabystrom, @rupikaur_
Photography by © Arvida Byström, Rupi Kaur
Instagramの検閲は謎に満ちている。編集者のBystömとSodaはそれを声に上げてきた。「なぜInstagramは女性の身体をフィーチャーした写真を取り締まるのか?」と問いかける。
@show_you_mine
Photography by © Cassie Brown
Instagramのコミュニティガイドラインは「暴力的、ヌード、差別的、違法、法律違反、ヘイト、ポルノ、性的なものを削除する」と明記しているが、削除された写真の中にはそのガイドラインに当てはまらないものも多数存在する。
Left to right: @themediawitch_, @isaackariuki.jpg
Photography by Marissa Goldman, Isaac Kariuki
この写真は女性がヒジャブと耳の間に携帯を挟んでいるだけのものだが、Instagramによって削除された。
1997年に『I Love Dick』という衝撃的なポストモダン小説を世にはなったクリス・クラウスによる序文やInstagramのコミュニティ・ガイドラインの解説なども収録される。
@amaliaulman Photography by © Amalia Ulman
この写真集は、女性をエンパワーするだけでなく、女性の身体がどのように見られるか、そして取り締まられるか、女性は身体をどのように表現できるか、ということを考えさせられる本になっている。もちろんエマ・ワトソンの先日の発言とも共振するだろう。
フェミニズムとは何かということに対して多くの誤解があり、本質をはき違えている人がたくさんいることをひしひしと感じました。フェミニズムの本質は、女性に『選択肢を与える』ということなのです。 - エマ・ワトソン
フェミニストは着たいものを何だって着てもいいのよ。 - エマ・ワトソン
『Pics or It Didn't Happen: Images Banned From Instagram』は通販で購入することができる。